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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■封印/第三舞台『ファントム・ペイン』(鴻上尚史作)/アニメ『カスミン』第1話
 オトナになり、演劇を生活の必需品とする習慣の消えた人々、言わば、劇団との共同体幻想を持ち得なくなっている人々は、とうに第三舞台から離れているのだ。
 劇場に足を運ばなくなった彼らこそが、「語られなくなった言葉」なのだ。
 彼らが姿を消したのは、鴻上さんが「言葉をないがしろにしてきたツケ」だとは言えまいか。 

 しげやよしひと嬢はそれでもまあ満足したようである。
 「役者がみんな『芝居が大好きだ!』って感じがいいの。第三にストーリーなんか期待してない」
 と誉め言葉になってないことを口にするしげ。
 役者の何人かについて、自分たちの芝居と比べて、あれこれ見習わなければ、などと話し合う。
 特に、今度私が書いた脚本の中に登場させたヤツとよく似たキャラがこの『ファントム・ペイン』にも出てきたもんだから、「あんな風に演じればいいんだよねえ」などと某くんへの愚痴を言うよしひと嬢。
 ……なんかシンクロしてんなあ、とつい思っちゃったのは、その「よく似たキャラ」を演じてたのが、私の高校時代の友人で、池田成志というやつだったからだ。すごく親しいというわけでなくて、普通の友達の間柄だったので、卒業後特に連絡をとってはいなかったが、間に知り合いを介在して、今でもちょくちょく近況を聞いたりしてはいるのである。
 ……本人も役がらそのまんまなやつなんだけどね。


 帰りにロイヤル・ホストで三人で食事。
 よしひと嬢、会社の悪口を言いまくる(笑)。
 大分疲れがたまっていたので、タクシーにでも乗ってさっさと帰りたかったが、いかんせんそんなカネはない。
 ……パンフレットがなあ、DVDつきで、3600円もしやがったんだよ。……こういうときは、別売りにするもんじゃないのか?


 帰宅して、慌ててトイレ掃除、しげは風呂の準備。
 こういう時、結局汚いほうを私がやるのだ。つくづく性格の悪い女房に引っかかっちまったなあ。

 録画しておいたNHK教育の新番組アニメ『おいでよ! ヘナモン世界 カスミン』第1話を見る。
 全く前情報ナシに録画したんだが、なんと、『クレヨンしんちゃん』の元監督、本郷みつる氏だったのだった!
 更に更に、キャラクターデザインは『おじゃ魔女どれみ』シリーズの馬越嘉彦、制作は『To Heart』のオー・エル・エム。どういうわけだか「ヘナモン監修」に荒俣宏(^o^)。つまり「ヘナモン」ってのは妖怪なわけだ。
 こりゃ結構強力な布陣ではないかな?
 なるほど、日常的な描写がなかなか細かくて上手い。主人公の春日カスミがベッドにポンと横たわるときに足なんかが投げ出される感じ、華奢な重さが感じられててすごくいいぞ。
 両親がアフリカに行くことになったカスミの下宿先は、なんとオバケ屋敷だった、って設定はありきたりなんだが、そういう細かい描写で見せる。少なくとも、これまで観てきた新番アニメのなかじゃあ、出来は格段にいい。
 ……でも気がついてみたら、毎週楽しみに見てるアニメが段々少女ものに傾いてきてるなあ。
 あ、いや、別にちっちゃな女の子が好きだからってワケでは(^_^;)。

 『ヒカ碁』『ナジカ』をよしひと嬢に見せる。
 やはり原作ファンなだけあって、『ヒカ碁』はお気に召さなんだご様子。
 後は疲れてみんな眠る。……久しぶりに私はイビキをかいたらしい。また鼻詰まりが再発し始めたかな?

10月13日(土)
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