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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■愛のバカクサ物語/『フロン』(岡田斗司夫)/DVD『ウルトラQ』1巻ほか

 マンガ、雷句誠『金色のガッシュ』1巻。
 新人さんらしいがこれが初連載というわけでもないらしい。
 あはは、現世における魔王決定戦って、つまり『魔女っ子メグちゃん』だな。もう最近はこういう「懐かしさ」の感じられる漫画の方が好きになってきてるなあ(昔はマンガはもっと先鋭化していいと思ってた)。
 たった1巻だけど展開が早い早い。
 主人公の少年のところに大鷲に乗って謎の子供(ガッシュ)がやってきて、電撃を吐いて少年のピンチを救って、ヒロインの女の子が銀行強盗に捕まったのも助けて、第2の謎の子供が現われてガッシュと戦って、更に第3第4の子供が現われてその子たちが魔物の子であるとわかって……。
 要するに人気がなくて打ちきられるかもしれないので、描きたいことはどんどん描いとこうと思ったのだろうけれど、おかげで面白い。
 シリアスな展開の間に挟まるギャグも惚けてていい。
 ケンカから逃げようとした主人公の清麿、自分を助けに来てくれると信じるガッシュ、そのときのセリフが「清麿が今来ないのはウンコをしてるからだ!!! きっと、きっと太い、そう、アナコンダよりも太く、金魚のフンよりも切れが悪い、最悪のやつだ!」は良かった。
 でちゃんと、「誰がそんなウンコするか!」と清麿が出てくるのも定番だけど、こういうベタなギャグもタイミングがうまけりゃ笑えるんだって。
 『少年サンデー』ここんとこ気を入れて読みたいマンガが少なくなってきていたので、これはなかなか買いかも。


 DVD『ウルトラQ』1巻、LDボックス持ってるのに買っちゃいました。
 いや、つい二、三日前まで、買う気は全くなかったのだ。
 でも『キネ旬』7月上旬号で「特典映像よりもオリジナルのクォリティの再現を第一に考えた」って紹介されてたんでねえ。
 「保存されてたフィルムを見付け出し、ブラッシュアップして新たにテレシネがかけられ、さらにデジタル化された映像をレタッチしてキズが取り除かれ、色調を統一した」って書いてあるけど機械オンチの私には意味が全然解らん。誰か説明してくれ。
 要するにすごい画質、音質になってるらしい。
 で、見てみたのだ。

 ……凄いよ、由利ちゃん!
 アンタがこんなにかわいかったとは!(女見てねえで怪獣見ろよ)

 一部にまだ傷は残っているものの、少なくとも以前見たビデオ、LD版と比べて各段に画質が向上していることは事実だ。いやあ、モブシーンの服のシワや背景の小石まで鮮明に浮かび上がって見えるぞ。
 逆にゴメスなんかはキグルミの細密な状況までわかるので、そこは作りものっぽくて不利なのだが、ナメゴンは逆に合成の妙ともあいまって、そのぬらぬら感といい、巨大怪獣が襲ってくる恐怖をヒシヒシと感じさせてくれる。
 ああ、この『宇宙からの贈り物』が『鉄腕アトム・ゲルニカ』の二番煎じじゃなけりゃ、もっと評価するのになあ。
 今見ると、多分脚本か編集のミスだろう、製作第1話の『マンモスフラワー』では、お堀端の怪物体の調査もすんでいないのに一の谷博士が「植物」と決めつけてたり、命名される前に「マンモスフラワー」と怪獣を呼名するシーンがあったり、ミスは随所にあるのだが、それでもそれ以前の実写版『アトム』やら『月光仮面』、『快傑ハリマオ』に比べたら脚本も映像演出も格段の違いがある。
 と言うか、これを越える特撮SF番組は未だに日本では生まれてないのではないかという気がしてならない。

 封入のパンフも佐原健二氏のインタビューや当時の時代背景など充実しているのだが、スタッフ・キャストについての調査などは未だにきちんとなされていない。東宝の特撮DVDシリーズは可能な限りこれをやってるのに、こういうのを特典映像としてつけてくれないと、マニアはなかなか納得しないものなのである。
 『ゴメスを倒せ』のジロー少年の声、小宮山清がアテレコしてるっていい加減でどこかに書いとけよ。マニアの口コミだけで知られてるって状況は恥だぞ。
 後、先着限定の店頭プレゼント(オープニングパラパラマンガ、怪獣大相撲、フィルム栞、新聞式の紙袋)もあるので、買われる方はお早めに(^^)。

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06月23日(土)
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