ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491657hit]

■特に悲しくはない死/『轟轟戦隊ボウケンジャー』最終回/マンガ『観用少女 ―明珠―』(川原由美子)ほか
ガジャがラスボスってことになるのは仕方ないとしても、悪の要素としては既に倒されてしまっていた闇のヤイバの方がインパクトはあった。ガジャも結局完全には倒せず仕舞い。「冒険はまだまだ続く」と言われても、若干、消化不良のまま終わったかな、という印象は拭いきれない。
 もっとも、ダークシャドーと言うか、風のシズカに爆死とかは似合わないから、「今日もみんなは相変わらずのドタバタ騒ぎ」的な終わり方って、心和みはするのだけれど。でもこれって『うる星やつら』『天地無用!』ラインのアニメの手法だよなあ。そのへん、脚本が會川昇だったからだろうか。

 最近は何年か置いて『〜ジャーVS〜ジャー』みたいな企画スペシャルを制作するから、殆どの敵が倒されないままに終わった(ジャリュウ一族もボスいないのにちゃんと頑張ってるし)のは、そういった「続編」構想のためなのかなあと思っていたら、もう来月、オリジナルDVDで『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』が発売されるのが決まってるのね。はい、ガジャはしっかり出演します。長い眠りにつくどころか、仮眠しか取ってないんじゃないか(笑)。
 しかも『ハリケンジャー』のフラビージョ(山本梓)も復活ってんだから、こりゃもう絶対に「買い」なんだけれども、風のシズカとフラビージョの競演が見られないのは残念。山崎真美のスケジュールが合わなかったのか、悪のヒロインが多すぎてもという判断なのか。せっかくの30周年記念なんだから、劇場版でもよかったと思うけどね。フラビージョと一緒にウェンディーヌ(福澄美緒)が復活しないのは、結婚引退されたからだそうである。
 そしてこれが一番悲しいことだが、敵方に曽我町子さんがいらっしゃらない……。


 『仮面ライダー電王』第3話「アウトロー・モモタロー」
 (脚本 小林靖子/監督 長石多可男)
> 電王として戦う決意を固めた野上良太郎(佐藤健)だったが、慣れない戦いに疲労困憊。
> そんな彼が倒れたスキに、モモタロス(桃太郎型イマジン/関俊彦)が憑りついては、勝手に体を使う。今日も今日とて、良太郎の体を借りてケンカざんまい。
山越佑(波岡一喜)。売れないミュージシャン。借金を重ねたあげく、盗みにまで手を染めてるヤバイ男……。
> そんな山越に、「面白え!」と手を貸してしまったことから、良太郎+モモタロスが裏の世界に?!

 あー、あのイマジンの名前、「モモタロス」で定着するんだ(笑)。
 前作同様、フィルム撮影だし、脚本が小林靖子さんなんで、ドラマとしてはそれなりに安心して見られはするのだけれども、かと言ってハマってしまうほどに魅力的とも言いにくい。毎回言ってるように旧ライダーファンはこのシリーズを『仮面ライダー』と認識してはいないだろう。
 3話見た段階では、シリーズの方向性がまだつかめない。善の人間と悪(というかやんちゃ坊主)のイマジンとの合体って、『仮面ライダー』としては新規軸でも、まるで『デビルマン』のような『鉄腕バーディ』のような『クロザクロ』のような、要するにマンガじゃよくある設定である。ありきたりと言ったらそれまでなんだが、この基本設定をどう面白くするかが問われるわけだから、今のところはあまり目くじら立てなくてもいいかな、とも思う。
 状況説明の方が先行しているので、一人一人のキャラクターもまだ充分に描写されてはいず、人物同士の掛け合いも真剣味に欠ける。
 時間移動もどの程度ドラマに絡んでくるのか、別の時代は全部CGで表現するつもりだろうかとか、不安材料はいくらでもあるので、期待するようなしないような、テキトーな姿勢でキラクに見るのがよかろうか。


 マンガ『観用少女 プランツ・ドール ―明珠―』(川原由美子/朝日ソノラマ)
> ミルクと砂糖菓子と愛情を栄養に愛しみ育まれ、極上の微笑みで見る者の心をとらえて放さない“観用少女”――。
> その美しさに魅せられた人々の、さまざまな愛と喜びと、哀しみの物語。
> 超ロングセラーの傑作コミック、完全版・全2巻で遂に発売。単行本未収録作品を含む「観用少女」シリーズ全作品を収録! 雑誌掲載時のカラー原稿を完全収録! 一部原稿に加筆・修正、彩色! 第二巻は1月発売予定。


[5]続きを読む

02月11日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る