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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■インモラルの剥奪/映画『劇場版 BLEACH MEMORIES OF NOBODY』/ドラマ『佐賀のがばいばあちゃん』
 SNSは「仲間うち」の世界であるから、“そういう視点での会話”が行われていれば、“それ以外の視点での会話”は荒らし行為にしかならない。
楽しい会話を邪魔するつもりは毛頭ないので、放置しておこうかとも思ったのだが、その暢気ぶりは前述した通り、人間の可能性を否定することに繋がる可能性すらあったので、遠回しに認識の甘さを指摘しておいた。
 遠回しすぎて、気付かれなかったかもしれないけれど。


 今日が仕事初め。
 やらなきゃならない仕事は実はたくさんあるのだが、休みボケが続いているので、適当にこなして、定時に退出。
 どうせ次に出勤する時は早起きして行くので、時間の余裕はあるだろう。多分。

 仕事と知らない父から、夕方電話がかかってくる。
 「散髪でもせんかと思って電話ばかけたとやけどな」
 父は今日まで仕事休みだが、世間はみんな働き始めているのですよ(苦笑)。
 仕事を引けてから妻と合流、父と食事をする。
 「脳梗塞からこっち、客が十分の一に減ったなあ」と嘆息する父。
 しかし、ということは倒れる前は父は私の数倍、稼いでいた計算になる。
 それだけ稼いでてその殆どを散財してたんだから、どれだけ遊んでたか、ということになろうかと思うが。


 父と分かれて、妻とダイヤモンドシティへ。
 映画『劇場版 BLEACH(ブリーチ) MEMORIES OF NOBODY』。

 原作 久保帯人/監督 阿部記之/脚本 十川誠志/キャラクターデザイン 工藤昌史/音楽 鷺巣詩郎/主題歌 Aqua Timez「千の夜をこえて 

 出演 森田成一/折笠富美子/伊藤健太郎/置鮎龍太郎/朴璐美/三木眞一郎/立木文彦/石川英郎/塚田正昭/川上とも子/大塚明夫/中尾隆聖/櫻井孝宏/西凛太朗/松谷彼哉/望月久代/檜山修之/福山潤/奥田啓人/斉木美帆/梁田清之/本田貴子/松岡由貴/安元洋貴/杉山紀彰/真殿光昭/森川智之/瀬那歩美/釘宮理恵/小阪友覇/松本大/安田大サーカス/森下千里/斎藤千和/江原正士

 ストーリー

 黒崎一護の前に死神少女・茜雫(センナ)が現れる。
 空座町(からくらちょう)を舞台に大量発生した認識不能の霊生物・欠魂(ブランク)。
 尸魂界(ソウル・ソサエティ)の空に映し出される“現世の街”。
 巌龍(ガンリュウ)率いる闇の勢力・ダークワンたちの恐るべき謀略が動き始める。
 世界の崩壊まで残り1時間。
 一護は、この世界を守りきることができるのか?
 そして明かされる茜雫との関係とは?

 ジャンプアニメはジャンプアニメというだけで貶せる欠点があるが、それにはもう今更触れても仕方がないような気もしている。
 宝塚の舞台に「なんで女が男役やってるんだよ」と突っ込むようなもので、どうしてジャンプマンガは話が全部「天下一武闘会」になるんだ、と腹を立てたところで、「それがセオリーだ」と言われれば反論のしようもない。

 しかしそれで話が面白くなっているのならばともかくも、とてもそうは思えないのだから、劇場版の時くらい、「もう何度も見たことのあるパターン」やら「聞いたことのあるセリフ」を連発するのはそろそろやめてほしいものだ。
 「俺は絶対あいつを助け出す!」と主人公が叫んで、ヒロインを助け出せなければこれはただのバカである。こんなセリフは、予定調和のドラマを説明する意味でしかない。黙って行動しろ、くらいのことは言いたくなる。

 いや、そもそも物語の骨格自体がふにゃふにゃで、人物造形もへろへろだ。
尸魂界と現世の崩壊に、茜雫の存在が関わっているのだろうということはすぐに分かる。
 しかし、この茜雫が、自分の存在の曖昧さについてさほど悩みもしていないのがそもそも不自然だ。「複数の生前」を記憶していながらアイデンティティ・クライシスも起こさずに享楽的に過ごせるというのは、ただのバカではないのか。ヒロインに感情移入させる具体的な演出が一切見られない。

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01月04日(木)
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