ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491654hit]
■アクシデンタル・カメラマン/舞台『戸惑いの日曜日』/『もやしもん』4巻(石川雅之)/『月蝕領映画館』(中井英夫)
今日もしげ。はパソコンと悪戦苦闘。
こりゃ、買い物も映画も、週末までは無理だなーと、またまた今日もテレビとDVDの寝正月。
見ている最中に眠くなるので、なかなか全部見通せなかったラーメンズBOX『椿』『鯨』『零の箱式』『雀』を見る。初期ラーメンズ、今見ると決して面白いアイデアばかりではない。演技も硬くて今ひとつ。
けれども客はたいして面白くもないギャグに笑っている。これでよくこの二人、思い上がって潰れなかったものだ。
昨年の『ALICE』がかなり面白かっただけに、その軌跡を後追いしてみたのだが、役者が上手くなっていく過程を辿れたという意味では、高い買い物ではなかったと思える。
時代劇専門チャンネルで、映画『大奥』の初日舞台挨拶の再放送。
去年の12月23日に放送されたものだ。
絵島(江島)事件についてのウンチクでもあるかなと期待して見てみたが、話は殆ど出演者へのインタビューだった。そりゃそうか。
絵島事件については、おおざっぱなことしか知らないので、この機会にいくつか本を漁ってみたのだが、史実はただの情痴事件で、当然、映画や舞台のような近代的な純愛話ではない。大奥内での権力争い、老中側用人も絡んだ陰謀事件のように描かれることも多いが、それにしちゃ史実の絵島の放埓ぶりがあまりにうかつ過ぎるので、どうかな、という気がするのである。
映画が史実に依拠しないのは仕方がない。現代人の感覚からすれば、そのまんま映像化するには人間関係が奔放に過ぎる。けれどまあ、大奥に入って総支配まで勤める女が実は処女というのはいくら何でもムリがありすぎで、もしかして今時のオタク向けの萌え要素まで狙ったのかと、穿った見方もしたくなる。
仲間由紀恵がインタビューに答えて「純粋な人としてみなさんの中に入っていけばいいんだなと思いました」と答えていたが、それをさほど違和感なく、堂々と演じられているという意味では彼女は貴重な清純派なのである。つか、ここまで来たら、もう一生、清純派で行くしかないんじゃないか。
若手の女優さんで、こういう「一生清純派」で行きそうなのは、あとはやはり長澤まさみくらいしかいないので、マジメに注目しちゃいるのである。
WOWOWで、舞台『アパッチ砦の攻防より「戸惑いの日曜日」』。
作・三谷幸喜 演出・佐藤B作
出演 佐藤B作/あめくみちこ/細川ふみえ/中澤裕子/小島慶四郎/西郷輝彦/角間進/佐渡稔/市川勇/小林十市/山本ふじこ/小林美江/市瀬理都子/斉藤レイ
§ストーリー§
舞台は高級マンション「フォートネス・アパッチ301号」。
ここは4日間前まで、鏑木研四郎(佐藤B作)が住んでいたが、借金まみれのため手放していた。
しかし、娘のちよみ(中澤裕子)から、婚約者の堤君(小林十市)を紹介したいと言われ、情けない姿みせたくない彼は、ちょっとだけ部屋を借りることにする。
現在の持ち主、鴨田巌(西郷輝彦)の奥さん(細川ふみえ)が、たまたま電気屋(小島慶四郎)に配線を依頼しているのを見て、その電気屋になりすまして、侵入。まんまと娘のちよみをだます。あとは婚約者の堤君をだませればだいじょうぶ。
ところが、ちよみが堤君を迎えに行っている間に、本当の住人である鴨田がやって来てしまう。さらにちよみが、鏑木の離婚した前妻(あめくみちこ)やら、堤君の両親(角間進・市瀬理都子)までマンションに呼んでしまい、大パニック。その上、本当の電気屋に、鴨田の妻の浮気相手の不動産屋(佐渡稔)、鏑木の現同棲相手のビビアン(小林美江)までやってきて、ひっちゃかめっちゃか。
絶体絶命、どうする、鏑木研四郎!?
……という基本ストーリーは、初演時から変わらず。
初演はナマで見ているので、当時のパンフレットも持っているのだけれども、もともとこの芝居、『みんなのいえ』の原型脚本だったのである。
それがうまくまとまらずに、わずか一週間で全面書きなおし、公演三日前にようやく脚本が完成したという曰くつきの「やっつけ芝居」なのだ。
[5]続きを読む
01月03日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る