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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『イッセー尾形のつくり方2006in博多』ワークショップ」三日目/懐かしい人々
「舞台で上がらないようにしようって、それだけなのよ。うまくいかないのは、借りてるイメージの人が違うだけだと思って。別の人を探してみてね」
私の番が回ってきて、先ごろ離婚したばかりという女性と組まされる。
「夫は、初めは黙っていてね」と言われるが、いずれ何かを応対しなければならない。もちろん、どうするかは考えてはいない。私が考えているのは、「父のイメージ」を借りることだけだ。
ところが、この女性が殆どマシンガントークのように、酒飲みだの外泊するだのと、私への非難を口にし始めた。その勢いがものすごかったので、森田さんの合図があった途端、自然に「せからしか!」と声が出る。
あとは、もう自然な「博多人」の口論。もちろん、夫の方がちょっと負けているのだ。
次もまた別の女性と組むが、森田さんから「また別の対応をしてね」との指示。それは相手次第なんですよー(涙)。
ところがこちらは別の攻め方で、一人勝手な愚痴ばかり。また自然に「何が言いたいとや?」とセリフが出てきて、「あんた臭い!」と言われた途端に「男は臭かと!」と反論している。
見ていたみなさんから、拍手が起きた。
森田さんが「ね、いかにシナリオライターがウソをついているか、分かるでしょ? これが文化なのね」と仰る。
ドラマのライターたちが、リアルなセリフが書けなくなっているのは、私も実感しているが、これはもうどうしようもないことかと諦観もしている。だから殆どの 映画や舞台を、私は「ツッコミ」することで楽しむしかなかったのだ。
けれども、「こういう方法もある」ということを、演劇人はもう少し考えてもいいのではないか。
私が「劇団四季」とか「ギンギラ太陽S」をどんな悲恋ものや感動ものでも笑ってしかみられないのはそういうことなのである。
四季出身のさー、カガタケシとか、イチムラマサチカとか、ヤマグチユウイチローとかさー、フツーの芝居の中に入ると浮いてるだけだってのがわかんないのかねー(笑)。
いかんなー。やっぱり「無責任」書き出すと長くなるわ。
時間がなくなったので、夜の部の内容が書けなくなったが、かいつまんで。
続けて「夫婦」の舞台を練習するが、またうまくいかなくなって、円陣に戻す。
「誰かの悪口を言う」練習。
痩せた人の悪口や太った人の悪口。
ただの悪口ではなく、「言葉を工夫し、文化度を高める」ことを要求される。 「シチュエーションは最後に作るから、まずは言葉を考えて」。
しげ。が「インド人野郎!」と言った途端に、全員の目が私に向いて、笑う。
私はどこかインド人っぽいらしい(笑)。
最後は歩き方を練習して終了。
明日もまた。昼からだ。
11月11日(土)
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