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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■温泉だ♪温泉だ♪/『ウルトラマンマックス』第16話/『野ブタ。をプロデュース』produce1
最近の辛気臭いアニメや特撮ドラマにありがちな本当の正義はどっちにあるかとかいう余計なゴタクは必要ねえ、そんなものを考えるのは大人になってからでいいじゃないか、今、子供たちが考えなきゃならないことは、「仲間のために勇気を奮い起こす」その一つだけでいい。まるで、三池監督はそう言っているようである。しかもそれは決して子供に媚びた童心主義の産物ではないのだ。
三池監督作品がこの二作で終わるのは惜しい。ぜひとも後半シリーズでの再登板を期待したい。つーかほかの脚本家に監督、予算がねーのかもしれないけど、それでもこれくらいのものは作れよな。
日本映画専門チャンネルで録画しておいた映画『ピーマン80』を見る。
『8時だョ!全員集合』のプロデューサー、故・居作昌果の監督作で、劇場版『エースをねらえ!』の併映(つか添え物)作品だったんだけど、当時はなぜだか長編アニメに実写作品を組み合わせる形式が多かった。興行側がアニメだけじゃ売れないと見てたんだろうねえ。でも、集客力のない実写作品を付けたって、かえって足を引っ張ることにしかならないというのは、たとえば『ルパン三世カリオストロの城』に『Mr.BOO!インベーダー作戦』を付けるなんてデタラメな例のほか、枚挙に暇がない。
実際、ずうとるびの新井くんと谷隼人の怪盗モノというコンセプトは名ばかりで、ともかくドリフレベルのしょーもないギャグがだらだらと流れるばかりで、劇場でこれを見せられたら拷問でしかない。こんな珍品はその「つまらなさ」をかえって楽しむという被虐的な精神が必要になるであろう(笑)。まあなんだね、バラエティのギャグをそのまま映画に乗せてもつまんないということがわかってないんだね。一応、新井くんも頑張ってはいるのだけれど、手にパンを持って銃のように構えて「パンパンパン!」とか、ピンクレディーに「借金返して!」と迫られて、逃げるついでにブラジャーを掏ってくるとか、美女に見とれてプールに落ちるとか、ビア樽のフタを取ったら勢いよく噴出してビアホールがビールまみれになるとか、「吉野家の牛丼はいつまでも八十年なの?」とか、ここまでつまんないギャグを百連発くらいした例は、後は『金田一耕介の冒険』くらいしか私は知らない(笑)。もちろん私はこういうのが大好きである。
多彩なチョイ役ゲストは監督の人脈だろうけれど、『クイズダービー』関連の人が多かったのはちょっとした発見。竹下景子、はらたいら、篠沢教授、楳図かずおといった解答者は当然のことながら、脚本家で声優の故・井上瑤さんが顔出し出演していたのにはビックリ。昔見た時にはちっとも気がつかなかった。超珍品でビデオ化も全くされてないしテレビ放送も殆どなかったから、これを見逃したら二度と見られないだろう。まあ、普通の映画ファンはこんなの見なくてもいいもんなんだけど。
しげは途中まで見て飽きてしまいました(笑)。
そうこうしているうちに時間が迫ってきたので、父を店まで迎えに行く。
父は仕事を早上がり、六時ちょっと過ぎに二日市に向かう。いつもは三十分ちょっとで着く距離なのだけれど、渋滞に引っかかって、目的地の「大観荘」までたどり着くのに、結局まる一時間かかった。特に大野城あたりでやたら信号に引っかかってしまうのには往生した。しげが「一時間半かかるよ」と嘆いていたのも案外、間違いではなかったようだ。
でもほぼ一本道をナビされなきゃ辿りつく自信がないというのはやっぱりよくわからない。
仲居さんに部屋まで案内されて食事は七時半だと告げられる。父は「酒飲んだらあとは眠くなるから」と、先に展望風呂に入りに行く。私としげは浴衣に着替える。
記念に写真など撮るが、最近めつきり太ったしげが浴衣を着ると、まるっきり相撲取りである。
料理がじきに運ばれてきたので、父を呼びに行こうとしたら、烏の行水で上がってきた。全くせっかちなことである。
料理はそれほど高くない宿泊料のわりにはなかなか豪勢。
先付 酒煎り松茸・菊菜・水菜・菊花和え
椀 清汁仕立・甘海老巻・松葉独活・青梗菜・柚子
作り 刺身盛り合わせ・土佐醤油
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10月15日(土)
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