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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■災厄の日/ドラマ『赤い運命』第二話
作品はともかく見てからでないと感想も批評もできるものではない。とりあえずはイッセーさんがどんな「演劇好きの幽霊」を演じてくれるのか、それを楽しみに放送を待ちたいと思う。
ドラマ『赤い運命』第二話。
一年分のストーリーを三話に圧縮するのだから、ヒロインがもう自分の取り違えの事実を知ってしまう。綾瀬はるかのデクノボー面は何とかならんかと思いながらも、まあデクノボーだから船越栄一郎がどんなに横暴でも娘として耐えていられるのかなあとか変な納得の仕方をする。
設定上で文句を付けるとするならここで、そこまで実の父親でもない人間に入れ込むのなら、やっぱり子供の取り違えは幼児のころとして、船越栄一郎をハッキリと「育ての親」としておいてもよかったのではないかと思うのだが。でないと、ヒロインがいい子ちゃんになりすぎて、かえって感情移入を拒んでしまうのである。 今回は渡辺いっけいの狂いっぷりが第一話以上に目だっていて楽しい。記憶喪失で自分の妻になった紺野美沙子が、元夫の榎木孝明のもとに戻るのではないかと嫉妬に駆られ、榎木の父親の神山繁に、子供取り違えの一切合財をぶちまける。ショックを受けた神山繁は病床に就いてしまうのだが、渡辺いっけいがいなけりゃこの物語、なかなか転がって行かないんだよね。小心者の憎まれ者はドラマには必須である。
ラスト近く、陸と海、防波堤と船上に分かれて対峙する榎木孝明と船越栄一郎のシーンは、今回の白眉。本来、憎み合う必要もなかったこの二人がこうして対立しなければならなかったというのも、タイトルどおり、「運命のいたずら」なのである。さらにその運命が、赤く、血に染まるのは次回、最終回。
10月05日(水)
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