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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■一般の認知度は「モナー」より「のまネコ」の方が上なんだよね/ドラマ『赤い運命』第一話
 例の「のまのまいぇー」の「のまネコ」問題であるが、エイベックスと2ちゃんねるでのゴタゴタ、まだまだややこしい事態が続きそうな気配である。
 「のまネコ」キャラの著作権を持つ「ゼン」が、昨10月3日、エイベックス・グループ・ホールディングスの要請を受けて、出願していた図形商標について取り下げの手続きをしたとか。けれども、同時に出願した文字商標「のまネコ」については取り下げる意向を示していないという、何だかみょうちくりんな姿勢である。エイベックスはこの件について、既に製造販売している分のグッズについては従来通り「(c)のまネコ製作委員会」の表記をつけたまま、回収等の措置は行わないもののようだ。
 要するに「のまネコ」はあくまで「モナー」とは関係がない、ただ、誤解を招きはしたので、「図形商標」の登録だけは取り下げる、ということのようである。何だか中途半端な身の引き方だねえ。
 そもそも「モナー」は、著作権が誰に帰属するかも判然としないただの「落書き」である。落書きであるから、誰がどのように利用しようが、咎められる筋合いのものではない。「のまネコ」アニメに関してもグッズ販売に関しても、問題はないと言っていい。「へのへのもへじ」のキャラクター人形を作って売ったとして、誰がどう損を被るというのだろうか、と言えばリクツはご理解いただけるだろうか。
 しかし、これを「商標登録」することになると、話は変わってくる。即ち、「へのへのもへじ」や「ヘマムショ入道」を商標登録しようとしたようなものである。誤解も糞もありゃしないだろう、単に「あほ」なだけやないか、とエイベックスに対して文句を言ってやることは全くもって当然のことなのである。
 しかし、だからと言って、私が2ちゃんねらーたちに組する気にもなれないのは、やっぱりあそこに集まってる連中の中には、少なくない数の既知外どもがいるからである。
 この騒動でエイベックスに対してなら「何を書いてもいい」と考えたのか、松浦勝人社長の殺人予告を書き込むやつが何人も表れた。「モナー」はもちろんエイベックスのものなどではないが、同時に2ちゃんねらーたちのものでもない。たとえ発生が2ちゃんねるからだったとしても、「落書きに著作権はない」し、それが不特定多数に利用されている現状がある以上は、仮に何らかの権利があったとしてもそれは既に雲散霧消してしまっているのである。だから当然、2ちゃんねる掲示板の管理人にも権利はないのだ。
 2ちゃんねらーたちが何を思いあがってるのかは知らないが、「殺人予告」までするようであれば、これはやはり彼らの言い分に賛同を示すわけにはいかない。たとえ本人たちがただのイタズラのつもりであろうと、心理的圧迫をエイベックス社員たちに与えている以上は立派な脅迫行為である。ここいらで、2ちゃんねらーたちも一部の犯罪者の後押しをするような言動は控えたらどうか……ってそれができるような連中なら巨大掲示板に匿名で書き込みするようなことはハナからしてないわな。
 2ちゃんねるがらみの事件については、下手をしたら既知外どもを相手に丁々発止なんて面倒くさいことにもなりかねないので、あまり触れては来なかったのであるが、何だか2ちゃんねらーたちの言い分が全面的に正しいと思い込んでいるおかしなヤカラも巷には散見しているようなので、ちょっとだけ触れておくことにした。全く、落書き一つのことで喧しいことである。


 TBSテレビ放送50周年、ホリプロ創立45周年の特別企画として、往年の山口百恵主演の『赤い』シリーズのうち、最高傑作との評判も高い『赤い運命』のリメイク版の放送第一話。ファーストシーンで、墓標の前で墓参りするヒロイン二人を出しちゃうのは結末を予想させちゃってどうかなとは思ったが、全体的にはあまりダイジェスト版という印象がしないのがよろしい。

 1959年9月26日、多大な被害をもたらした伊勢湾台風のさなかに別れ別れになった夫婦が、17年後に、養護施設での子供の取り違えをきっかけに再会する。検察官の娘と殺人犯の娘、お互いが取り違えられたとも知らず、それぞれの家族の運命の糸はさらに複雑に絡んでいく……。


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10月04日(火)
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