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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ヒビキ狂想曲/舞台『ラーメンズ・プレゼンツ GOLDEN BALLS LIVE』
 「ヨーガ」の師(片桐仁)が、楽天の通販で買ったでっかい「ゴールデンボール」(つか、でっかい落花生型のビニールボール)を使って、「寿司」とか「ぷよぷよ」の携帯模写を見せる。そこに小林賢太郎の解説ナレーションがかかるのだが、片桐が足を前で組んだポーズを取ったときに、「『素顔のままで』……思い出してー、思い出してー」と言ったのには笑った。
 「新米コックたち」が、初めて厨房を任される。ところが、彼らは食材に「紙粘土」を使おうとしたり、デタラメの限りを尽くす。そのたびにコック長(久ヶ沢)は「ちょっと待てえ!」と止めるのだが、事態はエスカレートするばかり。久ヶ沢徹のこの発声が冷静かつ権威敵であろうとしながらも焦る心理が見事に表されていて、爆笑を呼ぶ。このスケッチが今回、一番気に入った。
 先述した通り、トチリが多かったのは残念だけれども、間違いなくラーメンズの二人は現代コメディアンの最前線を走っている。
 

 夕方、よしひと嬢から電話。
 今度のしげのお泊まりについての打ち合わせの電話だったのだが、「ちょうど博多に来てるんですが、お食事でも一緒にしませんか?」と誘われて、「ビッグボーイ」で食事。職場の愚痴などを聞く(笑)。
 「今日はイベントが凄かったみたいですよ」と言うので、「選挙?」と聞き返したら、「いえ、コミケが」と返される。そりゃ「イベント」って言われればそうだよな。世間には、「選挙には本当に興味がなくて」という発言には眉を顰めて、国政にモノ言う権利をなくしてるぞと非難する人もいるだろうが、そんなの覚悟の上なんだから、文句を付けられる筋合いはない。オタクはオタク道のみを邁進するものなんである。
 「忙しくて最近はアニメも映画も見ていないんですよ」と言いながら、「毎週見てるのは『NARUTO』に『アイシールド』に……」言い出すので、心の中で「見てるじゃん」と突っ込む。
 要するに、一度体の中に流れたオタクの血というものは消えないということであるが、よしひと嬢と他の腐女子の違いは、自分のイタさを自覚しているかしていないかだろう。人間、みんなイタイものは持ってんだから、そこから目を背けてちゃ、ひとりよがりにもなろうってものである。

 よしひと嬢を博多駅にお送りして、帰宅、録画しておいた『グレートマザー物語』を見る。今日は『響鬼』の細川茂樹さんのご家族の紹介。なかなかモーレツなお母さんで、「茂樹はうちの皇太子」と公言するのはちと恥ずかしいが、まあ、それくらいの気概がないと、個性的な役者さんってのは育たないもんかもね。
 細川さんが教師志望だったのが、教育実習のときに「ネクタイに高級なものを使うな」なんて下らない難癖をつけた担当教員のせいで断念せざるをえなかったというエピソードには腹立ちを感じた。形しか見ねえバカ教師はもう、昔も今もあとを絶たないんである。でもそのおかげで我々はヒビキの勇姿を見られているんだから、今回ばかりは人見る力のないバカ教師に感謝すべきかね。
 細川さんが作ったカレー、旨そうだったな。男は一人暮らしをすると、カレーだけは作るのが上手くなるのである(笑)。 


 第62回ヴェネチア映画祭で宮崎駿監督に栄誉金獅子賞が送られた。って前々から決まってたことだけどね。この手の「栄誉賞」ってのは「功労賞」ってことで、映画祭の審査委員だって完璧じゃないから、世紀の大傑作に受賞させることを「見逃す」ことだってあるのである。その「罪滅ぼし」的な意味合いが強いので、要するに映画祭が絶対の権威だなんて思っちゃいけないということを映画祭自らが表明しているようなものなのである。でもこれで宮崎監督があと1、2本くらいは映画を作ってやろうって気持ちになってくれると嬉しい。でも次は『ハウル』のときのこと反省して、ちゃんと脚本書いてから映画作ろうな(笑)。
 受賞で機を一にしたわけでもないだろうが、DVD『ハウルの動く城』と『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート』が11月16日に発売される。後者の内容は以下の通り。

1、そらいろのたね
2、なんだろう(Aタイプ〜Eタイプ/CGオープニングバージョン)
3、On Your Mark(CHAGE&ASKA プロモーションフィルム)

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09月11日(日)
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