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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■がんばれサイバラさん/『8MAN infinity(エイトマン・インフィニティ)』number.1,2(七月鏡一・鷹氏隆之)
こんな小学校に子供を預けていたら子供がもっと馬鹿になってもおかしくない。定めし来年からは入学する生徒が激減するであろう……と予測したいところだが、学校にとってはありがたいことに、どんなに不祥事が起きても、少子化以外の要因で生徒の数が減ることはまずありえない。たいていの親は交通費とかカネの関係で子供を近場の学校にしかやらない。学区制を越えて子供を名門校に入れるなんてムダなことはしないんだよね。
だから、まさしくこの学校は自分たちの「面子」を守るとか、「見栄」のためだけに西原さんを押し込めようとしていると断定して差し支えないのである。こうしてニュースになったことで、武蔵野市の教育委員会にも「教育者が言論弾圧してどうするんだアホンダラ」という苦情が殺到することと思うが、できればそこで武蔵野市も自分たちのバカさ加減に気が付いて、振り上げた剣を鞘に収めてほしいものである。まかり間違って市当局が西原さんを訴えるなんて事態になったら、私ゃ「西原さんを守る会」を発足させて全国に呼びかけるぞ。署名集めちゃうぞ。
私は政治運動ってやつはいっかな好きになれないが、こんな公権力をタテにしてマンガを弾圧しようなんて動きには本気で腹が立つんで、もし本当に「運動」することにでもなったら、お知り合いの方々、数少ない読者の皆様方、ご協力お願いいたします(もちろん強制ではありません)。
西原さん関係で思い出したけど、下村嬢が先日西原さんのサイン会に行って、ヘルメットにセッ○ス鳥の絵を描いてもらったのを写メールで頂いたのであった。御礼が遅れて申し訳ない。眼福でした。
マンガ、七月鏡一原作・鷹氏隆之漫画『8マン・インフィニティ』number.1,2(講談社)。
平井和正・桑田二郎の『8マン』の「正統な」続編。っっても、原作マンガを「ちゃんと読んでる」世代って、我々くらいのものなんだが、若い読者は付いて来れてるんだろうか。逆に読んでいる世代は、その設定のあまりの変化にちょっと付いていけないものを感じる部分もあるかもしれない。以前のアニメ版『8マンAFTER』との関係はどうなってるんだとかの問題もあるし。
何分、物語がかなり複雑になっている上に謎も多々あるので筋を紹介しにくいのだが、舞台は8マン=東八郎(あずま・はちろう)が失踪してから数十年の時を経たメガロポリス・東京。8マンはかつてのボディーを失い、電脳世界にその「魂」だけが存在している。そして彼は「∞(インフィニティ)」のボディーを受け継ぐ「新しき者」=「8マン・ネオ」となるべき人物を探していた。そして8マンの使者たるマシナリー(電脳の進化の果てに生命となった存在)の少女・アンナ・ヴァレリーを救おうとして命を落とした16歳の少年、東光一(ひがし・こういち)に、新たな命が与えられた……。
『8マン』からの継続出演キャラクターは、今のところ(回想シーンを除けば)、8マン本人、田中課長(退職して自転車屋になっている)、それに谷博士らしき「ヴァレリー」なる謎の人物。今回はこの「ヴァレリー」が組織した「ジェネシス」及び下部組織である「ハンター機関」が、8マンを追う「敵」として現れている。かつての師弟が敵味方に分かれたのか? と思わせるような設定だが、まだ真相は隠されたままだ。
与えられた力をどう扱ってよいか分からない光一をサポートするアンナが、未だ人間の感情を知らないマシナリーであるというのは、よくある設定ではあるが物語を牽引して行く要素としては充分に機能している。キャラデザインは何かありがちでホシノ・ルリっぽいけどね。
ほかに、サービスのつもりではあろうが、平井和正・桑田二郎の別作品からキャラクターや設定を持ち込んできているのは、嬉しいような安易なような、微妙な印象である。
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08月31日(水)
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