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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■帰りなん、いざふるさとへ/映画『地球の危機』
とまあ、粗筋だけを書くと何だか凄くシリアスな映画っぽいけれども、ムカシのSFは(今も一部はそうだが)ともかく演出過剰で、深海に機雷原はあるわ大イカは出てくるわ大ダコは出てくるわのサービスサービスで、あっという間にB級SFの匂いがプンプンと漂ってくるのであった。
そもそも、流星雨なんてしょっちゅう地球に降り注いでいるものだが、その程度のことで地球が滅亡の危機に立たされるんじゃあ、地球も溜まったものじゃない。
しかも、この灼熱のせいで、北極の氷が割れて海に落ちるのだが、その氷が海の底に沈んでいくのである! ……SFじゃねえよ、こんなもん。この映画のノベライズはシオドア・スタージョンが担当しているのだが、こんなシーンがあったんだろうか?
ほかにもなんじゃこりゃってなシーンはいくらでもあるのだが、まあSFがマトモな映画ファンに相手にされるようになるには、ほんのもう少しあと、『ミクロの決死圏』やら『猿の惑星』やら『2001年宇宙の旅』が出るのを待たねばならないのである。
08月30日(火)
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