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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■これだから腐女子はなあ/DVD『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』ほか
何がすごいって、それはもう、表情の作り方、さりげない仕草、セリフの発声、間の取り方、抑えた中にも滲み出る豊かな感情、その全てであって、『アイ・アム・サム』を私と一緒に見てくれたら、「ホラ、ここのこの演技が彼女の心の中での葛藤を表していてね」と、いちいち全部説明してあげたいくらいなのである。誰も希望はしないだろうが。
ところが残念なことに、『サム』以降の出演作品には映画としては結構雑なものが多い。『マイ・ボディガード』も『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』も『宇宙戦争』も、いずれも脚本に難がある。それでもとりあえずダコっち(勝手にこう呼ばせていただく)が出演していれば、印象が3割は底上げされて見えるから、やはり彼女の実力は映画にとって極めて必要不可欠な要素となっているのである。
だからまあ、誰が何と言おうと「ダコタの出演作に駄作ナシ」と言い切っちゃっても構わないのだが、それが具体的な「数値」として証明されたような調査がニュースになっている。
アメリカのエンターテイメント・ウィークリー誌で、ダコっちがこの4年間で出演した12本の映画で打ち出した興行成績を計算したところ、なんと6億4700万ドルを記録していて、ジュリア・ロバーツ(5億8600万ドル)やニコール・キッドマン(4億9700万ドル)など、トップ女優たちの成績を上回っていたことをしょうかいしているのだ。ウィークリー誌が彼女につけた称号が、「ハリウッドで最もパワーを持つ女性」とか。
興行収入だけで女優の価値が計れるわけでもないし、12本全ての映画がダコっちの主演作品というわけでもないのだから、この試算はどうかというご意見はあろうが、彼女が「このようなニュースの話題になった」ということが大切なのである。既に彼女が「天才子役」ではなく「女優」になったのだという何よりの証明なのだから。日本では神木隆之介君が「天才子役」なんて騒がれているけれども、こういうおべんちゃらでしかない称号は早く取り払われた方がいいのである。神木君ものぼせ上がらなきゃいいけどな。
人気が出てくれば、いずれバッシングも起こりそうだけれども、それに耐えて「もっといい作品」に出演してくれればいいなあと思う。今んところダコっちの最新作はディズニー・バージョン『となりのトトロ』のサツキの吹替え(メイ役は妹のエル・ファニングだ!)。ジブリ、日本版も英語吹き替え付けて再リリースしてくれ。次回作は往年の名作アニメの実写&CGリメイク『シャーロットのおくりもの』。ダコっちは豚のウィルバーの飼い主の女の子・ファーンを演じる。蜘蛛のシャーロットの声を演じるのが興行収入第二位のジュリア・ロバーツだから、これはもう、大ヒットは間違いなしの予感である。もちろん、原作の絵本が文句なしの傑作なので、別にダコっち目当てでなくても見に行く人が多ければいいなあと願っているんだけどね。
以前買った『ゴジラDVDボックス』、買ったまま見ないのもなんだというので、休みを利用して片っ端から見ることにする。
あまり見返す機会のない昭和ゴジラ後半を中心に、コメンタリーを楽しみながら以下の四本。たくさん見たんで、もうコメントは簡単に書く。
『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』。
オーディオ・コメンタリーの樋口眞嗣がもう「ガイガンファン」を公言して熱く語る語る(笑)。『ファイナルウォーズ』の特撮、やりたかったろうなあ。いちいち「このカットはあの映画からの流用」「この音楽はあの映画からの流用」と指摘するのはオタク以外の人が聞いたら鬱陶しいかもしれないが、これをやってしまうのがオタクである。樋口さんの指摘にいちいち「そうそう」と頷いている私がいる。そして、メーサーの光線の当たった先にガイガンではなくガイラがいるように見えるのも「錯覚錯覚」と自分にウソをつくのもオタクの性(さが)なのである。
『ゴジラ対メガロ』。
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08月12日(金)
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