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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■一応、北朝鮮戦について書いておこうか(^_^;)/映画『オペラ座の怪人』
店員さんに「麺は太麺と細麺、どちらがいいですか?」と聞かれたので、太麺を注文。とんこつとは言っていても、これも「国内産豚骨を24時間煮込んだスープ」と「昆布・醤油・魚醤等16種類もの材料をミックスした秘伝の元ダレ」によるもので、臭みはないがかなり濃い。太麺だからよかったものの、細麺ではそのスープに「負けて」しまうだろう。黒の方がやや辛味がある感じなので、白をしげに回して、主にこちらの方を私が食べる。開店当時の混雑はもうないので、待たずに食べられるようになったのもよかった。今日はラーメン尽くしである。
映画は昼間じゃなきゃ見る気になれない長〜い映画、『オペラ座の怪人』。
ロン・チャニイ主演のゴシック・ホラーの傑作『オペラの怪人』(映画紹介本でもDVDでも『オペラ座の怪人』と勝手に改題されているものが多いが、「座」がないのが正式な邦題である)をこよなく愛する身にすれば、「ミュージカル化」の時点で「ふざけんな」って感じる部分もあるのだけれど、まあ、『デビルマン』見たあとだと、心が宇宙よりも広くなってるから(こればっか)。
絶賛してらっしゃる方もいらっしゃるようですから、まあそんなに文句はつけませんよ。ええええ、傑作で泣けるんじゃないですか、バカップルには。
アンドリュー・ロイド=ウェーバーには作曲とプロデュースの才能はあるかもしれないが、ドラマ作りと映画の才能はまるでない。それは「『シカゴ』の成功を見て、『オペラ座の怪人』の映画製作を決めた」なんて発言していることでも分かる。あれはねえ、ミュージカルが嫌いな人、「何で普通の芝居をしていたのがいきなり歌って踊り出すんだ」って拒否反応を起こす人たちにも違和感なく見てもらうために、映像化する際に「ダンスシーンは殆ど妄想」って設定を付け加えてるの。そういう「映像化に関するアレンジ」が何もされてないではないの(構成の変更とかは効果的な改変のうちには入らない)。
映像化に当たって危惧をしていたのは、「オペラ座」をリアルに造形すれば造形するほど、その舞台に立っている役者たちがなぜか「英語」を喋り、「現代音楽」を歌って踊る違和感が弥増すことである。舞台は「見立て」の芸術だからそこがあまり気にならないんだけど、映画だとそれは「ヘン」にしか映らないから。外国映画で、日系人が純粋な「日本人」を演じたときのカタコトのおかしさを想起していただければおわかりでしょう。
危惧は当たったどころか、ロイド=ウェーバーが大馬鹿だということを露呈しているほどにひどかった。役者たちは「英語」を喋るどころか、「フランス語訛りの英語」を話しているのである。ムリヤリ日本語に訳せば鼻声巻き舌で「コ゜ーキケ゜ン、イッカーカ゜デースカァ、マドモアゼール?」なんて喋ってるようなものである。……お笑いにしか聞こえねえよ。しかも歌になった途端に訛りみんな消えるし(^_^;)。
まあ、そこいらあたりは英語もフランス語も気にならない人にはどうでもいいんだろうが、ドラマも全体的に間延びがしていて、もうしつこいくらいに主題曲ほか同じ曲が繰り返し流れるものだから、飽きてくるのである。「ここぞというときだけ歌う」って緩急がどうしてできないのかねえ?
役者に魅力が殆どないのも痛い。ヒロイン、クリスティーヌを演じたエミー・ロッサム(『ミスティック・リバー』の死体役(^o^))が、始終トロンとした目で口は半開きで馬鹿にしか見えないのも痛いが(まあ、こういうのが「イイ」って趣味の男もいるんだろうけれど、映画としては説得力ねえやな)、ファントムのジェラルド・バトラーにしろ、ラウルのパトリック・ウィルソンにしろ、一人の女を取り合う男の熱情を表現しきれたとは言い難い。つかやっぱ、地下で憎しみ合う二人が歌いながらのツーショットって、笑えはしても、感動はしにくいと思うんですけどねえ。
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02月09日(水)
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