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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■転がる石は憎めない。
 店から二人を車で送って行こうと思っていたのだが、せっかちな父は「もう現地集合でよか!」と一方的に電話を切ってしまった。こうなると何を言ったところで聞く耳は持たない。距離としては父のほうが「大東苑」に近いので、私らのほうが遅れてしまうのは明らかである。顔を合わせるなり、また文句タラタラなのだろうなあ、と覚悟して、ともかく車を走らせる。また、間が悪いことで、大東苑の駐車場がどこにあるのだか、しげは発見できず、仕方なくちょっと離れたキャナルシティの駐車場に停めることにした。
 時計はもう5時半過ぎ。父の店から大東苑まで、歩いて来たって、30分はかからない距離だから、こりゃあもう、絶対に店の中で父はブリブリ文句言ってるにちがいない、と思って中を覗いてみたのだが、どういうわけだか父も姉もまだ店に着いていなかった。
 父と姉が到着したのは5時45分で、どうしてそんなに遅れたのかと言うと、バスが10分以上も遅れたのだそうな。そりゃ、歩いて来た方が絶対早かっただろう。怒鳴っといて自分が遅れて着いたものだから、さすがの父も決まりが悪そうである。「あんちくしょう(=バスのこと)、遅れて三台も続けて来やがって」と悪態をついてるが、日曜の夕方だし、道は当然込んでますって(^_^;)。
 盛り合わせの肉を4人で突つくが、父はビールは飲むが、肉はあまり食わない。一応、糖尿のことを気にしているようだが、どっちかと言うと酒飲まないで肉食ったほうがまだマシなんだが。それでもとりあえず「今日はありがとうな」と言ってたから、気持ちだけは受け取ったのだろう。
 ……ま、いっか。

 父と姉と別れて、キャナルシティに回る。
 時間はちょうど7時で、中央の舞台では、外人さんのパフォーマンスが演じられていた。休日の大道芸はキャナルの目玉の一つである。バイオリンで「ハンガリアン狂詩曲」「レットイットビー」「ビバルディの四季の『春』」などを演奏しながら、足でペダルを踏んでマリオネットを同時に三体も操るというなかなかのもの。こういうのを見せてくれるから、ついついキャナルに足を運びたくなるのである。
 福家書店で本を買って、「ウェンディーズ」でお茶を飲みながら、9時まで時間を潰す。
 今日読んだ本は、そこでの『エクセルサーガ』12巻(六道神士)のみ。練習やら何やらで本を読む間がなかったから、これはまあ仕方がないのである。


 9時からはAMCで映画『メダリオン』。「ジャッキー・チェン生誕50年/日本公開50作記念映画」という触れ込みだけれど、まあそれほどの大作ではない。なんか以前見た『ゴールデンチャイルド』みたいな雰囲気だけど、まあ、ジャッキーにパクリがどうの、と言ったって仕方ないしな。生のアクションシーンが減って、ワイヤーワーク、SFX、CGに頼るシーンが増えちゃったのは哀しいが、ジャッキーが50歳を過ぎてまだアクション映画に拘ってくれていることのほうを喜ぶべきなんだろう。


 19日に発表された厚生労働省研究班の「酒害」に関する全国調査で、アルコール依存症の人が全国で推計82万人、「酔っぱらいにからまれた」「無理やり酒を勧められた」など、酒で嫌な思いをしたことのある“酒害”経験者が、およそ3040万人いることが判明。
 人口の1/4が「メイワク」と感じているわけだけれども、「嫌煙権」みたいに「嫌酒権」が広がって行くかどうかは難しいところだろうねえ。日本人は酒に寛容、というよりは酒の力借りなきゃ言いたいことも言えないくらい、フヌケてるやつが多いからなあ。
 また博多のことを持ち出すか、とウンザリされるかもしれないが、「黒田節」の「黒田武士」ってのは、「酒を飲んでも乱れず舞った」というのが「誇り」なんである。それを見習えとまでは言わないが、せめて、「酒に“飲まれて”乱れるくらいなら飲むまい」と考えるくらいの判断力、というより羞恥心は持ってもらいたいね。

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06月20日(日)
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