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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■夢の中では生きられない。
パピヨンプラザのホームセンターで、しげから「キーホルダーにできるプレートを探して」と頼まれる。「普通のキーホルダーじゃいかんの?」と聞いたら、「ダンのシールを貼ると!」と力説される。作ってもらったシールがまだ余っているのだとか。どうやらしげは身の回りの品を全てダン・エイクロイド一色に染めたいらしい。今年は珍しくダン・エイクロイドの出演映画が2本連続して輸入される予定なので、しげのダン熱はますますエスカレートしそうである。残念ながら手頃なプレートは見つからなかった。結構大きめの写真なので、それを貼れるものなんてそうそうないのである。
結局しげはプレートは諦めて、職場のトイレで使うというブラシだけを買っていたが、なんでそんなものをと聞いてみたところ、店内改装の時に、間違えて掃除道具を全部捨てられてしまっていたのだとか。誰がそんなアホなことしたのかね。でも、てことは今現在、トイレは掃除されないまま放置状態になってると言うことか。ばっちくないのかなと思いはしたが、まあ、一日二日でそうすぐに汚くなるものでもなかろう。でもあまり聞きたくない話ではある。
其ノ他君たちとはそこで別れて、そのあと「八仙閣」で食事。
会席料理を頼んだのだが、しげが皿の料理を結構残したので、いつもより多めに食べることになってしまった。でもこれを予想して今朝は食事を抜いておいたので、カロリー的には一日トータルで1200kcalを越すことはないはずである。明日は久しぶりの検査なので、この一ヶ月の成果がどの程度のものか、ちょっとドキドキものである。
そのあとキャナルシティに回って、しげ、またプレートを探すが、アクセサリーの屋台はやたら出ているのに、やはり手頃な大きさのプレートは売ってない。道すがら、例のダン・エイクロイドシールを作ってもらった屋台に立ち寄って、しげ、そこのご主人と売り子のねーちゃんに、「昨日はありがとうございました」と挨拶をする。「昨日は嬉しくて一睡もできませんでした」とか言ってたが、そこまで嬉しさを強調せんでもよかろうに。相手のねーちゃんも「わざわざご丁寧に」としか言いようがないのである。
そのあとAMCで映画『ドッグヴィル』を見る。3時間の大作、静かな映画であるにも関わらず、全く時間を感じさせないくらい、ずっとワクワクのし通しだった。コケオドシのCGや空疎なだけのアクションなどなくとも、アイデアに富んだ映画というものは、それだけで人の心をつかんで離さないものなのである。
しげも満足そうだったので、今日は気分よく帰れるかと思ったら、帰り道でまたしげが無意味な妄想発言を始めたので、一気にぶち壊しになってしまった。「誰とでも寝る女がいて、アンタだけ相手にされなかったら、やっぱりそいつを犯したいって思う?」とか、いったい何が言いたいのか。「別に思わんよ」と言っても、「ウソだウソだ」と言って信じないのである。あまりにしつこいので、「お前は喋るなバカ」と一喝する。自分の亭主をなんでそんなに変態扱いしたいのか、わけがわからないのである。男を見る目が歪んでいるのだろうか。もっとも「歪んでる男」が世間には馬に食わせるほどいるのも事実ではあろうが。
03月28日(日)
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