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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■文春顛末と『ラストサムライ』と『牛乳屋フランキー』
仕事を半ドンで終えて、しげとワーナー・マイカル・シネマズ福岡東へ。以前から「どんなヒット作でも悠々と座れる」閑散ぶりを日記にも何度となく書いてまいりましたが、今月末の閉館がめでたく決まりました(^_^;)。ちょっと離れたところに6月から新しく「ワーナー・マイカル・シネマズ福岡ルクル」ってシネコンができるので、そこに吸収合併される形になるとか。こちらのほうが距離的には家から近くなるので、たいして困らないのだけれども、「いつでもゆったり座れる」ようになるかはわからない。いや、なったらまた潰れちゃうだろうけど。
でもさあ、閉館記念で27、28日に千円均一、「サンクス上映」をやるってんだけど、の映画が『ニューシネマパラダイス』と『ロッカーズ』ってラインナップはうらぶれ過ぎててどうしたものかね。
昼ご飯にハンバーガー一個だけ食べて、映画は『ラスト・サムライ』を見る。
去年の12月から公開されてて、今日が最終日。やっと間にあった(^_^;)。お客さんはまあ10人ほど。
「時代考証を気にしなければ面白い」とはよく言われてるけど、あれを気にしないのは鈍感だよ。ただの風俗の違いってことじゃなくて、日本人の精神そのものを歪めてるもの。「日本人の忘れられていた魂がそこにある」とかアホウなこと言ってるやつがいるが、渡辺謙の役、精神主義で突っ走ったただの軍国主義者じゃないか。
それにそこに目をつぶってあげたって、描かれてる世界は思想的にもエンタテインメントとしても特に傑出してるわけでもない。つか、陳腐。そこそこ楽しめはしたけど、『王の帰還』や『ミスティック・リバー』に敵わなかったのも当たり前だ。
そのあと、いったん帰宅してひと休み。夜になって、
今度は博多駅に向かう。紀伊國屋で本とDVDを買ったあと、シネ・リーブル博多駅で、『中平康レトロスペクティブ』の最終日、『牛乳屋フランキー』を見る。LDで持ってるんだけど、もう見返す機会もなかなかなさそうだし、劇場の雰囲気を確かめたかったのである。古い映画だし、今見りゃどうしてもつまんなく感じるところは多々あるのだけれど、動きに切れがあるころのフランキー堺の代表作の一つであることには間違いがない。中平康の代表作にはできないけど。
私は気づかなかったが、後ろにいた中年オヤジが、利根はる恵が市村俊幸に脱がされるシーンで、「一ま〜い、二ま〜い」と画面に唱和していたそうである。しげが見終わったあと、イライラして私に当り散らして来た。「小学生かおまえはっ!」。でも、この手のカルトな映画にはそういう孤独な客が必ずいるものなのである。アニメ・特撮映画に群がるオタクのウンチク垂れ同様、確かに鬱陶しくはあるのだが、これも劇場での雰囲気を楽しむ要素の一つであるので、あまり目くじらは立てないでいてほしいものなのよね。ムリだろうけど。
そのあと、フォルクスでサラダバーのみの晩飯。しげはコーラのみである。私はともかく、しげがどうしてそんな軽食にしてるかと言うと、鴉丸嬢を連れてしげの店まで行くことになってるからなのだ。今、しげの店では彼女のイラストが広告チラシに使われているので、現物を見に行こうとしげが彼女をデートに誘ったのである。既に時計は12時を回っていたが、鴉丸嬢のバイトが終わるのがその時間だから仕方がない。
イラストと言っても、広告なんだから、ビールにおでん、それにお茶のカットである。でも評判がよかったらしく、全国でも展開しようかという話もあったらしいが、鴉丸穣、畏れ多いと断ったらしい。もったいない話である。もうちょっと度胸を付けてくれるとデビューだって早いと思うんだがなあ。
店ではしげの注文したセットの明太子じゃこ飯を分けてもらい、それに作り置きのおでんをいくつかつまんできて、おかずにして食べる。しげと鴉丸嬢は、二人でお互いの父親の悪口で盛り上がっていて、とても口を挟める状態ではない。二人ともなかなか凄絶な生き方してきているので、安穏な人生しか送って来てない私なぞは縮こまってるしかないのである。
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03月19日(金)
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