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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■のべつ差別/アニメ『妖獣都市』/『仮面ライダーSPIRITS』5巻(石ノ森章太郎・村枝賢一)
 でも、ヒロインの麻紀絵がいいのよ麻紀絵が。アニメにおけるクール・ビューティの系譜は多々あれど、従来のアニメにおいてのそれは、やはりどこか「甘さ」のあるものであった(まあ、子供向けアニメがほとんどだったから、当然なんだけど)。そこにまあ、ナニでアレもしちゃう麻紀絵が登場したものだから……。しかも更にビックリしたのが声が『一休さん』の藤田淑子さんだったことだねえ。あのシーンなんか、延々とアノ声出し続けてるんですから、当時はもう充分にオトナになってはいましたけど、ちょっと「いいのか、おい、イメージ自ら壊してないか」とか思っちゃいましたね。まあ『パタリロ!』でもやってたんだけど(^_^;)。
 ……思い出したけど、当時から若い子に「これはいいぞ見ろ見ろ!」と奨めてたなあ。確かよしひと嬢にも奨めてた記憶があるが、彼女は大の蜘蛛嫌い。知ってて言ってたような気がするから、もしかして苛めてたんだろうか(^_^;)。当時はどうもすみません。


 マンガ、石ノ森章太郎原作・村枝賢一漫画『仮面ライダーSPIRITS』5巻(講談社/マガジンZKC・580円)。
 サブタイトルに“The Legend of Masked Riders”と付いてるのにやっと気付いた。注意力ないなあ(-_-;)。「ライダーズ」とちゃんと複数になってるのが嬉しいね。
 ページをめくると、石ノ森章太郎描くゼクロスの折り込みポスターが。このころになると、ライダー関連で石森さん自身が描くカラーイラストってのも少なくなってきてるだろうから、こういう付録は貴重だと思う。
 本編のマンガについて言えば、「新しい仮面ライダー」はこういうのがいいよなあ、と思っていた一巻の頃とはかなり印象が変わってきている。中江真司のナレーションが聞こえないのは仕方ないとしても(でも目次にあらすじ付けて、名調子風に書くとかのサービスがほしかったなあ)、各キャラクターのセリフ回しがどうしても「村枝賢一風」になってるのが違和感を増してきている。
 「滝はそんなひと昔前のマンガに出てくる不良みたいな頭悪いセリフマワシはしねーよー!」とかね。
 それでも話自体が面白いから、悪いとは言えないんだけれども、どうしても『555』と比較して、“懐かしの”仮面ライダーを期待しちゃうんで、見方が辛くなってしまうんである。ニードルの反乱とか、あんな噛ませ犬の陰謀なんてポシャることは初めからわかりきってるんだから、あまり引くもんじゃないとか思っちゃうのよ。フツーのマンガだったら、この程度のありがちパターンは気にならないんだけどね。やっぱ『仮面ライダー』にも結構思い入れあるのか、私。
 「ゼクロスとしての力が衰えながらも戦う」というのも、賛否は分かれるんじゃないかと思うが、若干の疑問符を付けつつも、私はこの設定を生かして、ボロボロになりながらも戦っていくゼクロスの姿を見ていきたいと思う。仮面ライダーもまた、他の石ノ森ヒーローと同じく、悲しみを背負って戦う姿こそが美しいと思うから。
 アニメ化企画も上がってはいると、あとがきの早瀬マサトさんの文にあるが、これはやっぱり早瀬さん自身も仰ってる通り、ちょっと無理だろうね。

09月27日(土)
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