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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■優柔な憂愁/『よみきりもの』5巻(竹本泉)
 カバー外した表紙にもマンガがあるのは竹本さんのいつものサービス。今回、「ヘンな話が少ない」と竹本さんは忸怩たるものを感じていらっしゃるようだが、どうしてどうして、充分ヘンな話ばかりである(^o^)。
 「せきめんのすきま」「そらのすみ」「ことりのす」「くちをひらけば」「ブックスパラダイスVol.3」「もらいものに笑顔」の六編を収録。

 いつもひらがなタイトルの多い竹本さんのマンガ、ほわんとした柔かな雰囲気がいい感じなのだが、「せきめんのすきま」って最初勝手に「石面の隙間」と勝手に漢字を当てはめてて、いつ石の壁が出てくるかと勘違いして読んでいた。f(^^;) すぐ「赤面」する女の子の話なのですね。

 「そらのすみ」、空の隅っこに、「何か」が見えるという、かなりヘンな話。でも、見えないものを見ちゃう人って巷にゴロゴロしてるから、この話などはただただかわいい。このマンガで紹介されてる「チョコベー」のCMは、以下のサイトで見られます(うちのパソコンではなぜか見られませんが)。あの当時の子供はみんな一回はこれのマネやってますね。

 http://www3.plala.or.jp/akitokun/morinaga/cyokobe/1972.html

 「タイタニアン」のネタは私はもう忘れてました。『アイアンキング』も全話見てたんだけどなあ。

 「ことりのす」は某萩尾望都の有名短編とは何の関係もありません。髪の毛が「小鳥の巣」な女の子の話です。で、これが比喩ではなくて、ホントに小鳥が巣になってるから竹本さんのマンガは侮れない。

 「くちをひらけば」、「悪口が出る」話。「バカ」っていう言い方がとてもかわいらしい女の子っていますね。
 私は昔、映画の女優さんの「バカ」って言ってるシーンを集めて、クリップビデオを作ろうかと思ったことがありましたが、探すのが大変で諦めました。だって実際、映画を全部見なきゃなんないんだもの。オチだけは決めてたんだけどなあ。最後に「クレージーキャッツ映画」での人見明の「バカ」ってのを入れるの。まあ受ける人には受けるだろうってギャグだけど。

 「ブックスパラダイスVol.3」、このシリーズも『アップルパラダイス』のころから数えると長いですねえ。しかし主人公の「森永う子」ってどんな名前なんだ。「あ子」とか「い子」ならまだ分かるんだが。もしかして、「森永」→「牛」→「うし」→「う子」って連想でつけたのかな?
 恵理子が今回はポニーテールで登場。この子が竹本さんの全マンガ中、最強かもしれないと、私は密かに思っているのである。

 「もらいものに笑顔」、モノを食べてるときの顔がともかくかわいい女の子の話。一般的に女の子はみんな、モノを食べてるときって本当に幸せそうで、そんな様子を見ないフリして横目でチラチラ見るのが私の趣味だったりしますが(イヤな趣味だが男はみんなそうです)、この程度で癒されちゃうんだから、男って他愛ないものなんですよ。
 作中に出てくる『チグリス川潜行夫』って本、実在しないんだろうなあ。「れげんだ・おうれあ」のパターンだね。

09月20日(土)
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