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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■そう言や久しぶりのカラオケだったな/『雑多なアルファベット』(エドワード・ゴーリー)
 ついでだから「あいうえお」に合わせて全部以下のとおり訳してみた。言語と内容がかなり離れているものもあるが、ゴーリーの絵と合わせると何となく「そう見える」ようにしてみたつもりだが、もちろん柴田氏の訳よりこちらのほうがいいと言うつもりはない。ご覧の通り相当以上に苦しいものばかりだ(これだけで半日かけた)。アルファベットとあいうえおの数が合わないのがそもそも苦しいんだけど。

あ 愛のおめぐみ あなたの御心。
い いずこに鳥よ 今鳴いたかしら? 
う 失せ物パン屑 うろたえ探せ。
え えらい扉だ えいっと閉めろ。
お お目々があるから お空を見上げて。
か 勝手に踊れば 傾く扇子。  
き きれいな硝子に 厳しい人生。
く 雲間に舞う雹 食えやしないね。
け ケチでも墨汁 決して呑むな。
こ 子犬にジャムは 困りもの。
さ 探しておくれよ 浚った昆布。
し 渋い味だよ 湿った糊は。
す 隅々探せば 住んでる鼠。
せ 責めるだけなら せつないばかり。
そ その櫂なくしちゃ そこから落ちる。
た 助かりたいから たくさん薬。 
ち ちまちま並んで 小さな仕事。
つ 綱だか縄だか つまらぬ絡み。
て 諦観しみじみ 天を巡る陽。
と トノサマガエルは トンデモガエル。
な なぜ甕壊すか 中身も知らず。 
に 逃げろや逃げろ 逃がすな蔓よ。
ぬ ぬばたま地獄へ 濡れ井戸続く。
ね 練り歩く×(バツ)を ねめつける。
の のんびり欠伸 呑気な人生。
は ハウスの台所流し 映えるは亜鉛。

 原文も併記すりゃいいんだけど、もうそこまでは疲れちゃうんで本書にあたってみてください。「こんな風に訳したほうが面白いぞ」というご意見がありましたらどうぞご遠慮なく。
 ついでだから、「いろは」でやりたい人はやってみてください。私ゃもう、とてもやれません(-_-;)。

09月17日(水)
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