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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■世代の違いってことじゃないと思うけど/『ASTRO BOY 鉄腕アトム』1巻(手塚治虫原作・姫川明)
 いや、仮に口汚い悪口だって、怒る必要は全くないのだ。繰り返すが、ネットに何かを書くという行為は、自分が批判に晒されることを覚悟するということでもある。私ももちろんその覚悟で書いているし、岡田斗司夫さんも唐沢俊一さんも日頃からそう公言されているし、掲示板が荒らされる覚悟で運営を続けている山本弘さんもそうだろう。と言うか、そんなのはプロアマ問わず、モノを書く上での基本的な心構えなんであって、高い志でもなんでもない。実際、私はどんな悪口書かれても全く腹が立たないが、別にそれは私の人格が高潔だからではない。それが「常識」だからである。「そうでない人もいる、というのも事実でしょう」、と言われるかもしれないが、事実だろうが何だろうが、常識的な判断を非常識な方に摺り寄せる必要は、普通はない。
 正直な話、批判されて怒るというのはただの傲慢ではないか。まさしく「おれの意見を聞け!」と思ってるだけで、回りに迷惑かけてるだけである。
 冷静になって考えてみれば、ネットで作品の批判してる人間だって腐るほどいるのだ。ZUBATさん自身も映画を見て「あれは面白いつまらない」ということを全世界に発信している。それこそ「ネットはそういうもの」なのである。批判を笑い飛ばせる余裕もないのなら、ネットにモノを書くことって、苦痛にしかならんと思う。

 例えばこれ読んでもZUBATさんは怒ったりするのだろうか。「これは書いちゃ誤解を生じるなあ」という部分はしっかり省略している。それを読み取って頂ければ、この文が悪口でもなんでもなく(批判ですらない)、単なる疑問だということはご理解頂けると思うのだが。
 も一つ付け加えとけば、私的な付き合いでウソとか追従を私ゃ言いたかないんですよ。そんなもんで小さな幸せ守ったって自分が淋しいだけですから。
 もちろん、記憶に従って書いているから、事実の誤認、意味の取り違えがあればいくら訂正を入れていただいても構わないのだけれども。


 マンガ、手塚治虫原作・姫川明漫画『ASTRO BOY 鉄腕アトム』1巻(小学館/てんとう虫コミックススペシャル・510円)。
 なんと、“アニメ版”『アトム』のコミカライズである。手塚治虫のマンガ原作がちゃんとあるのに、どうして? と怒ってる手塚ファンもいるんじゃないかな。でも、前の二度目のアニメ化のときも手塚治虫自身がアニメの設定に合わせたリメイク版『アトム』を描いているのである。もしも手塚さんが生きてたら、きっとまた今度のアニメに合わせたリメイクをしたに違いないのだ。要は中身が面白いかどうかで判断すりゃあいいこった。
 けど、アニメ版よりずっと色っぽいぞこのアトム。マツゲなげーし、おメメキラキラだし、全体的にクネッとしてるし。いやまあ私はウランのほうがやっぱりいいけれども。
 ストーリーもアニメと基本設定は同じでも、いろいろ変えているところが多い。アトラス死なねえし(つか、ハカイダーになっちゃってたね)、電光、破壊されて電子頭脳だけになっちゃうし。それでアニメより面白くなってるかっていうと、たいして、としか答えられないんだけど。
 でもこういう珍品にはやっぱり眼を通しておきたくなるものなんですよ、はい。

08月25日(月)
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