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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ムダじゃムダじゃ/『フラッシュ! 奇面組』2巻(新沢基栄)/『ぼくんち 全』(西原理恵子)/『ねらわれた学園』(眉村卓)
あやめさんは久しぶりのお出ましだが、めでたく今回ご退職が決まったとのこと。退職したのに「めでたい」というのもおかしな話だが、ご本人が大文字で「めでたいの!!」と仰るから、めでたいのであろう(^_^;)。まあ才能のある人は何らかの形で頭角を表すものだから、退職されてもあまり心配はないんだろうね。ああ、羨ましい(T∇T)。
私ももう職場の人間関係にホトホト疲れているので(つか、相手って一人だけなんですけど)退職できるものなら退職したいのだが(マジで「あの人に会いたくないから辞めたい」なんて感じたのは初めてである)、四十の坂を越えてこんな病気持ちが再就職できるはずもない。
それでもいつかリタイアしなければならない時が来るかもしれない。あの、知り合いのみなさん、お願いなんですが、もしそんな事態になって、私の再就職先から探偵が来て(^o^)「藤原さんってどんな人ですか?」とか聴かれたら、「そうねー、典型的な生活無能力者のオタクだねー」とだけは言わないでくださいね(^_^;)。でもそれしか言えんか。
マンガ、新沢基栄『フラッシュ! 奇面組』2巻(スクウェアエニックス/ガンガンコミックス・410円)。
続編ではなくリメイクされての第2巻。ここからが高校生編で、新作なのに懐かしいギャグが満載である。でも、昔ファンだった人間なら分ると思うけど、今の若い人がこのギャグの「古さ」を楽しんでるのかどうか、本気で気になるねえ。ケータイにルーズソックス(東京ではまだ流行ってるのか?)の女生徒が描かれるようになっても、一応高校にはちゃんと番長がいるのである(^o^)。
まあクラスメートのみんなが再登場するのは分るが、まさか手目小野若蔵まで
出てくるとは意外だった(^_^;)。
あと、ゴルフねたで6回(半年)も引くのはちょっとやりすぎとちゃいまっか。その間、他の名物グループ出演できないし。
マンガ、西原理恵子『ぼくんち 全』(小学館/ビッグスビリッツコミックス・550円)。
カラー版単行本を全1巻に纏めた廉価版。映画化に合わせての発売だけど、4ページだけ描きおろしが付いてるので、そのためにだけ買いました。ファンはツライよ(T∇T)。
描きおろしは特に続編ということではなくて、神子姉ちゃんと二太が裏山に登って沖の船に手を振る、それだけの話。それだけの話だけど、これ、文章だけでも立派な小説になっている。
> おねえちゃんが、船が帰ってくるから手をふりに行こう、とゆうので、ふたりで裏の山に登った。
> 「おねえちゃん、今日の船、誰か知ってる人のってんの?」
> 「むこうの町で、ひと月働いたら、毎日 朝のみそ汁にたまご入れられるて、それっきり。たまごなんて入ってなくてもええのになあ。みんながいっしょにおれたら、それが一番ええのになあ」
> 「あっそれはな、ボクもサンセイやっ。みそ汁なんてな、フジツボでええねん。ええにおいするし。朝ていぼういってな、フジツボと岩のりぴゃっとはがしてくんねん、ボクあれ大好きや」
> 船がきたので、ねえちゃんとボクは手をふった。
> 船からはみかんの花みたいにちいさい手がぴらぴらするのがみえて、みんな自分の一番好きな人とまちがえてるんだろうと思う。
サイバラさんのこういう「感動モノ」を、「ウケ狙い」と嫌う人もいるようだが、私は情感を込めているようでいて実は細かいところに働いているストイシズムや冷たさが好きである。
例えばサイバラさんは「人」を「ひと」とも「ヒト」とも書かずに「人」としか書かない。誰とは言わんが、やたら「ひと」に情感込めてひらがなでしか書かないポエマーとかいるでしょう。そういうのを毛嫌いしてれば、自然、「人」は「人」としか書けないのである(すみません、私もしょっちゅう「ひと」とか書いちゃいます)。
「ゆう」という表記の仕方も同様である。「いう」という正式な書き方がサイバラさんには絶対に納得できないのであろう。「ゆう」が無教養さの象徴であるなら、サイバラさんは絶対に「教養」ある側には行けない人なのである。
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07月25日(金)
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