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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■他に売れてるものがあるからいいじゃないか/『コータローまかりとおる!L』6巻(蛭田達也)/『灰色の乙女たち』1巻(加藤理絵)ほか
 マンガ、加藤理絵『センチメンタル漫画文學作品 灰色の乙女たち』1巻(スクウェア・エニックス/ステンシルコミックス・580円)。
 タイトルと表紙の絵柄だけで購入。つまんないとまでは言わないけど、まあ普通の少女マンガ。あまりこういうのに「文學」なんて惹句を付けないでほしいんだけどなあ。
 母親をなくして、父親と二人で生活してる村山ミサキ。ところが気が弱くて亡妻のことを忘れられない父親は、なんとミサキを放り出して家出してしまう。一人で気丈に生きる決意をするミサキだが、ステキな彼、春原純に出会ったことから、少しずつ頑なな心がほぐれていくのを感じ始める……。
 まあ、そういうマンガです。20年くらい昔だったら読みながら滂沱の涙を流したかもしれないけど、ちょっとこのトシになっちゃうとねえ。どうしても「その程度の不幸な子ならいくらでもいるよなあ」と思ってしまうのである。それでも主人公は別に自分の不幸に甘えてはいないから、不快感はないんだけれども、もう少し話のキモになるような工夫が作れないものかな。

07月24日(木)
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