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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■同情でもいいから少しはくれ(T∇T)/DVD『山村浩二作品集』/『沈夫人の料理人』1巻(深巳琳子)ほか
 相変わらず右眼に紐はぶら下がってるままだし、何だか視界の下の方に影みたいなものが見えるときもある。主治医の話によればこの影がだんだんとせり上がってくる感じになるそうだが、さて、その進行をどれだけ食いとめられるものなのか。
 「とりあえず進行は止まっているようですね」
と医者は言うのだが、その舌先で「でももう少しレーザー治療をしておきましょう」と言う。進行が止まってるならどうして再治療の必要があるのか。
 で、また何発打たれるのかなあ、と漫然と数えてたら336発である。先週より百発多いんだけど、どうしてですか。いや、実際に聞いたりできないけど。
 しげのこともあるので、終始沈んだ調子で治療を受けていたのだが、医者はどうもそれを勘違いしたようだ。なにしろ、少しは痛みを感じてたはずなのに、私はずっと無言だったのである。特に聞きもしなかったのに、「先週の続きですから、改めてレーザーの治療費は取りません」と言う。
 いや、オカネの心配をして沈んでたんじゃないんですけど(-_-;)。
 ただ、もし請求されても唯々諾々と払ってた可能性はあるので、そう言ってもらえて安心はした。
 実際は治療後右眼の奥がズキズキ痛むので、眼帯を受付でもらう。これも無料サービスなんだけど、これくらいのことでもありがたいなあ、と感じてしまうのは、それだけしげの愛情のウスさに、心が疲れてしまっているからであろう。

 そのまま帰宅しようかとも思ったが、先週天神に行き損なっていたので、眼帯を着けたまま、ベスト電機LIMBや福家書店、ジュンク堂を回る。たまに「この人なに?」という感じで眼を逸らす人がいるが、眼帯くらいで不審人物扱いされるのはいやなものである。もっとも、素でもそんな眼で見られることがあるのはもっと業腹なんだが(~_~;)。
 福家書店のブックカバー、ずっと手塚治虫シリーズなのだが、『ブラック・ジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』に続いて、新しいのは『ぼくの孫悟空』である。黄色い地にアニメキャラの孫悟空の顔が線画でどでかく載っている。映画公開に合わせてるためだろうが、これは原作の絵柄でやってほしかったな。裏表紙が映画のポスターそのまんまなのもちょっとジャマだけど、全体的なセンスは悪くない。もうマンガの方は持ってるんだけど、このカバーをつけて全集版で揃えたいって気にはなる。映画自体は上映繰上げとかで、宣伝もロクにされてないようだけど、ヒットしますかね。
 食事もついでにしようかと、天神コアの食堂街に行ってみたら、こないだしげと食事したランチバイキングの店が潰れて普通のレストランに代わっている。って、開店してそんなに時間経ってなかったと思うけど。これだから、「いつかこの店に行こう」じゃなくて、思い立ったときに行っといた方がいいのである。


 夕方、父から電話。
 なにごとかと思ったら、「お前、網膜剥離はどげんや?(=どうなんだ)」
 実は父には眼のことは全く話していなかった。話したところで何がどうなるものでもないし、心配をかけるだけだからである。一瞬、医者が父に伝えたのかなあ、と思って(父も同じくそこに通院しているのである)聞いた。
 「なんで知っとうん?」
 「しげさんから聞いたったい」
 また、しげか(-_-;)。
 そう言えば、こないだ、しげから「父ちゃんには目のこと言わんと?」と聞かれた時に、「言わんよ」とだけ答えていたのだが、その時ハッキリと「親父には眼のことは話すなよ」と口止めしておくべきだったか。
 私が悪いのかもしれないが、普通、こんなことは言わなくてもわかってくれそうなものである。……という常識が通用しないのがしげなんだよなあ。いったいあれがどこまで馬鹿なのか、もうとても私の想像力の追い付くところではない。
 しげが私のことを心配して、父に眼のことを話したんだろう、などと好意的に考えるのは間違いである。アレにそんな気遣いをする能力はない。全くない。状況を面白がって言ったのに決まっているのだ。
 父はともかく「何で言わんやったとや」と責めたてるので、弁明にこれ努める。

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07月05日(土)
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