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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■マンガを舐めるな/CD『アヴェ・マリア』(本田美奈子)/『キノの旅Z』(時雨沢恵一)
事情を知らない人のために簡単に説明しておくと、弘兼さんの作品集を初めとして、多数のマンガ単行本を発行していた「さくら出版」が、2002年に倒産、その際、預けられていたマンガ原稿のほとんどの行方がわからなくなっていた。
それが今年になって、「まんだらけ」のカタログに、初期作品『ガクラン放浪記』の原稿約600枚に75万円の値が付けられていたのを初めとして、多量の原稿が売りに出されていたことが判明したのである。
まんだらけの社長は、マンガ家さんからの返却要請には一切応じず、「買い取るときは常に身分を照会している。だが、盗品かどうかなど入手経路まで確認するのは非常に難しい。作者が返却を望んだ場合、店頭価格で買い戻してもらうのが原則」と不正規なルートで入手した原稿を売ってることについて、開き直りとも取れるコメントを述べているのだ。
法的には「まんだらけ」の社長、間違ったことはしてないのだろう。けどねえ、それこそこいつ、知っててやってる「確信犯」(さあ、この場合は正しい使い方になるのか誤用になるのか)だってこと、ミエミエだものねえ。
「入手経路まで確認するのは非常に難しい」って、あーた、例えばずっと昔に亡くなった作家さんの原稿ならばともかくも、みんな現役の作家さんのものばかりでないの。作家さん本人に聞きゃ一発でわかることなのに、そういう手間をなんで惜しむか。「いい値がつくぜ、これは、へっへっへ」とほくそ笑んだに決まっているのだ。その社長、キャラ的には時代劇の悪徳商人みたいで美味しいんだけれど、言い返れば所詮は黒幕とかラスボスになれるほどの器ではない。セコイ言い訳してないで、さっさと返しちゃえばいいのに。その程度の損失で「まんだらけ」の屋台骨が揺らいじゃうわけでもなかろう。悪役イメージのレッテル貼られるのと、太っ腹なところ見せて称賛されるのと、どっちを選ぶ方が賢明かねえ。
弘兼さんの原画や原稿、1500枚近くの在庫があるというが、既に47枚は売られちゃったとか。買った人も何十万円で買ったかは知らんが、損を承知の上で弘兼さんに原稿を無償で返してやらんものかな。私だったらそうする(それ以前にンなもん買えるカネがないが)。
以下に、まんだらけに持ち込まれた可能性のある原稿のリストをあげる。一部はマンガ家さんが大枚はたいて買い戻したものもあるそうだが、どこかでこれらの生原稿を見かけられたら、「盗品」の疑いの濃いものであることをご承知いただきたい。そして、当該のマンガ家さんに、ぜひご一報をお願いしたいものである。くれぐれも買いとって秘匿などしないように。
ソースは、やはり被害にあったマンガ家さん、渡辺やよいさんのホームページ『やよいが行く!』である。
弘兼憲史
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