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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■別れの予感/DVD『八つ墓村』/『HUNTER×HUNTER』17(冨樫義博)ほか
 「……何度も言うけどさ、オノレの作った夢(=妄想)に人を巻きこむなよ(by諸星あたる)」
 でも、しげにはこういういい加減な理由で別れちゃいそうなところはあるんだよなあ。例えばしげはやたら「ラブラブなムード」を形で示してくれるよう私に望むことが多い。私にとっては、必ずしねベタベタなラブシーンを演じなくても、「今のこの形で」充分それを表しているのだ。ところがしげはそれではとても物足りない。それこそ、「うふゥ〜ん、君ってなんでそんなに素敵なのぉ?」「いやァ〜ん、アナタこそどうしてそんなにカッコイイのォ〜ん?」ってな臭過ぎるくらいの語り合いをしないと満足しないのである。でも、それは実は「恐怖心」の裏返しだ。
 「形あるもの」、それもベッタベタに象徴化・具象化されたものにしか信頼が置けない、というのは、そうでもしないと二人の関係を保てないかもしれない、と恐れているからである。私がどんなに口で「お前を嫌いになることはない」といってもムダである。
 じゃあ、実際に愛している様子を見せたらしげは本当に安心するのか。それもまた望み薄だな、と私は感じているのである。そのときはそのときで、「怖がり」なしげは心のどこかで「これはウソだ」と思うだろう。結局、自らの心から「恐怖」を追い出さない限り、しげは何も信用することはできないのだ。
 しげはやはりまだ「怖がって」いる。人の心を受け入れることを。その深淵に触れることを。
 でもそれをする、と約束をしてしげは私と結婚したのだ。しげのことだからそんなことはすっかり忘れてるのかもしれないが、まずその努力をしないで私に何かを求めても、私は永久に答えることはできないのである。
 ともかく「形」に左右されるの、やめようよ(-_-;)。


 マンガ、冨樫義博『HUNTER×HUNTER』17(集英社/ジャンプ・コミックス・410円)。
 相変わらずトーン使わないし、白っぽくて雑な印象なんだけれど、さすがにグリード・アイランド編もクライマックスが近づいてきたせいか、それなりに面白くはなってきた。っていうか、本誌の方でチラチラと今後の展開を見てるせいもあるけど。
 カードかどうのこうのってのは実は全部読み飛ばしてるのであるが(^o^)、キャラクターの心理の流れに緊迫感が生まれてきてるのがまだこのマンガを読ませている原動力だろう。
 けれどヒソカがどんどんいいやつに見えてくるのはどうかな、まあ、まだここぞ、というところで残虐になってくれるんじゃないかと期待してるんだけど。

06月08日(日)
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