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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■しげ、テレビ出演!/『江戸川乱歩と少年探偵団』(堀江あき子編)/『クイーンフェニックス』上・下(横山光輝)
「人間、諦めが肝心」ということをこの10年で体得しちゃったってことなんだろうか。だとしたら、体得させてくれたのは紛れもなくしげなんだが、あまり感謝したくはないな(^_^;)。
山田風太郎の『コレデオシマイ。』を読んでいるうちに、横溝正史を読み返したくなってきたので、『本陣殺人事件』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』『犬神家の一族』『女王蜂』などを読み返す。
仕事がなくなっちゃったんで(窓際とまではいかないが)、仕事中だけど本読む時間ができたのだな。嬉しいやら情けないやら。
最初に読んだのは中学生のころだから、どれだけ印象が変わるかと思ったのだが、初読の興奮はないにしても、やっぱり『本陣』や『獄門』は名作だなあ、と感心。ただ、今、初読だったら、中学生のときのように、作者のトリックにあっさりは引っかからないだろうな、とは思う。
だって、昔は『奥の細道』読んでなかったけど、今は読んでるし(^o^)。……そうなんですよ、この中のある作品のトリックを見破るには、『奥の細道』を読んでおく必要があるのです。
そんな、専門的な教養がないと謎が解けないなんて、アンフェアなんじゃないか、と仰る方もいるかもしれませんが、そうじゃなくて、昔は「俳句」なんて「常識」だし「基礎教養」だったってことなんですよ。そのことを知っているのと知らないのとでは、その作品を評価するにしても意味は全然変わってきます。そういうことがピンと来るようになったってのも年を取ったってことなんだなあ。
若い諸君、オトナになるって、楽しいよ。死期も近くなるけど(^o^)。
……ああ、やっぱりミステリを読んでいると鬱も忘れられるなあ。
今日はしげが、「オタクアミーゴスin九州V(ファイブ)」の公演の宣伝のために、夕方はTVQまで出かけているので、車でのお迎えはなし。
タクシーで帰宅して、食事でもしようかと思っていたときに、しげから連絡が入る。
「すぐ降りてきぃ」
「どこ、おるん?」
「下」
随分時間がかかるかと思ったが、意外に早かったようだ。考えてみたら、生放送の一発撮りだから、時間が過ぎればもう終わりなんである。「うまく撮れなかったからやりなおし」なんてことにはならない。
下の駐車場まで降りて助手席を覗いたら、なんと鴉丸嬢が座っている。
テレビ出演はしげだけで、鴉丸嬢はバイトと聞いていたから、これは驚いた。
「あれ? 鴉丸さんも出演したの?」
「うん、したよぉ」
なんだか気の抜けたような返事だけれど、まあ、しげ一人じゃ彩りに欠けるから、これで少しは宣伝効果があがったかも。
「これからどうするの?」
「ちょっとドンキに行く」
「……びっくりドンキー?」
「ドンキホーテ。そりゃ、びっくりドンキーに行ってもいいんだけど。どうせメシ食うし」
なんだかこないだも同じようなルートを辿ったような気もするが。まあ文句を付けるほどのこともないので、後部座席に乗りこむ。鴉丸嬢、座席を後ろに倒しているので乗りにくいな、と思ったが、考えてみたらこれはもともと私が倒していたのだった。
早速、撮影の首尾がどうだったのかを聞いてみる。
「で、うまく行ったの?」
「……失敗したあ」
「……何を?」
「リハーサルのときに『時間は気にするな』って言われたから、本番で気にしなかったらマキが入った」
そりゃ入るって(ーー;)。
そのディレクターさんは多分、「緊張しなくていいから」という意味でそんなことを言ったんだろうな。けれど、しげというヤツは言葉をまさしく額面通りにしか受け取れないのである。比喩とか皮肉とか韜晦とか冗談とか、そんなものは全く通用しないのである。
例えば、AIQのエロの冒険者さんのサイト「素敵なあなた」で、日記に毎回、謎の「宇宙パトロールのジョンさん」という人物が登場するのだが(^o^)、これをしげはずっと実在人物だと思いこんでいたのだ。もちろん、ホンモノの宇宙パトロールがあるとは思っていないが、「そういう名前の組織がある」とは思いこんでいたのである。
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02月21日(金)
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