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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■迷宮の扉へ/『冥土』(内田百フ・金井田英津子)/『プリティフェイス』3巻(叶恭弘)
これはもしかすると、私が日本映画を貶してばかりいるとぴんでんさんが言ったというのは、しげのウソなのではないか。
考えてみたら、この日記を通読されている方ならお分りだろうが、私は別に日本映画を貶してばかりなどいないのである。と言うか、日本映画を誉めてる率のほうが圧倒的に高い。ハリウッド映画を貶すことも多いし、ずっと私の日記を読んでいらっしゃるぴんでんさんがそんな発言をするはずがない。
ではなぜしげはウソをついたのだろう。
いや、私は何と言うか、しげがぴんでんさんに口止めをされているとか、そんな疑いを持っているわけではサラサラなくて、もちろん、ぴんでんさんを信頼していないというわけでもなくて、信頼しているからこそ、そんなことを言うはずがないと思っているし、本当は全く違った会話だったんじゃないかと思うけれども、だとしてもそれをキチンと書かないのはヘンだなあとか思ってはいるけれども、だからと言ってそこに何か深い意味があるとか勘繰っているわけでもなくて、けれど「あれは何なんですか?」と今度はぴんでんさんに聞くのもヘンだし、第一、たいしたことでもないからぴんでんさんは詳しくは書かなかったんだろうし、ああしてワザと短く書いているのは、そこは追求しないでね、という謂だろうし、それにしてもだから何なんだ。
恐らく真相は、しげの伝達能力はヒドイものだから、ぴんでんさんの言葉を正確には伝えていない、ってなところだろう。
「日本映画」という単語くらいは合ってるかもしれないが、あとはどうにも疑わしい。じゃあ、どんなことをぴんでんさんが言われたのか、あとは推測するしかないのだが、「日本映画に対する分析の方が、外国映画への見方よりも濃い」と言ったようなニュアンスではなかったか。
そう考えれば、しげが、「濃い分析をする→厳しい見方をする→貶してばかりいる」と脳内で誤変換した過程がスンナリ想像できるのである。
まあ、当たってるかどうかはわからないが、暗号のような会話をされてしまうと、ミステリファンの血が騒ぎ出してしまって心臓に悪いので、ちゃんと明快な言葉遣いをお願いしたい。いや、だからこれはヤキモチとか嫉妬とか悋気とかジェラシーとかではなくて。
仕事帰りの車の中で、しげから職場の楽しい話を聞く。
劇団の愛上嬢が、しげと同じリンガーハットで働いていることは以前もこの日記に書いたが、今んところちゃんと続いているらしい。
「らしい」というのは、しげは夜、愛上嬢は昼の勤務で、滅多に顔を合わさないからだが、店で働いてる人の中には、昼夜の両方に出勤してる人もいて、その人が愛上嬢のハタラキぶりをしげ教えてくれたんだそうである。
「言われたことしかしない」というのは新人さんだから仕方がないにしても、何が周囲が困ったかというと、愛上嬢の「声がデカイ」ということだそうな(^_^;)。
愛上嬢は話好きである。あまりに話好きで、周囲が聞いていなくても延々と一人で喋り続けて、お喋りに熱中するあまり、周囲が聞いていないことにも気づかないくらいである。
いや、一時期愛上嬢、ウチに頻繁に電話かけてきてたことがあってさ、それがもう、脈絡はないわ、結局はただの愚痴のヒトリゴトだわで、聞いててツライのなんの(+_+)。悪意がないから無碍にはできないんだけれども、今もあの調子だとすると、付き合わされてるほうは確かに困っちゃうだろう。
で、芝居やってるから、声がデカイってのも分るのだ。結婚して、半引退状態にあるけれども、ウチの劇団で一番の演技力の持ち主だったんだから。
厨房から他愛ない世間ばなしがホールの方まで延々とBGMのように流れていたら、客も困るだろう。
「……どんな感じで喋ってるわけ?」
「なんかね、天気の話とか家庭の話とか、延々してるみたいよ」
「つまりなんだ、『今日はあったかいですねえ、ずっとあったかいといいですねえ、昨日は寒かったですからねえ、明日もあったかいといいですねえ、明後日はどうなるでしょうねえ』なんてことを喋り続けてるってこと?」
「そんな感じらしいよ」
それは……たまらんだろうなあ(^.^;)。
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02月18日(火)
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