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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■絆創膏綺譚/『逆説の日本史7 中世王権編』(井沢元彦)/『魔法使いさんおしずかに!』1・2巻(竹本泉)ほか
おかげで未だに日本の学校はどこもかしこも実体のない「権威」だけで運営されている。少年犯罪の多発の主たる原因はマスコミの「煽り」だが、親や教育期間に原因があるとすれば、まさしくその権威主義にあると言えよう。で、集団が構成されれば、そこにはどうしたって「権威」が生まれてきてしまうものなのである。
やっぱり学校制度廃止しようよ。教育はネットで自宅学習する形式にした方が(『21エモン』だね)ずっと社会はマシになるって。
マンガ、竹本泉『魔法使いさんおしずかに!』1・2巻(完結/エンターブレイン/ビームコミックス・各998円)。
幻の(^o^)竹本泉初期作品がカラーページ完全再録で復刊。
タイトルはアラン・ドロン主演の映画『お嬢さん、お手やわらかに!』をモジったものか。『あおいちゃんパニック!』のすぐあとの連載で、しかも当初はアニメ化を前提としていたとか。
な、な、な、なんでアニメにせなんだか! 凸(`0´)凸 ムッキー!
何度も書いてるが、アニメ業界は竹本泉を無視しすぎだと思うんである。
少なくとも『さよりなパラレル』と『ねこめ〜わく』は絶対アニメ化して歴史に残すべきだと思うがな。
このときプレゼンで勝って見事アニメ化されたのはあの大島やすいちの『は〜いステップジュン』だそうな。そんなもう誰も覚えてないような(私ゃ単行本持ってるが)アニメ作るよりどうして竹本さんを……(T∇T) ウウウ……。
クルーリーコーン村に引っ越して来た13歳の少女・スウと、イラストレーターの叔父さん・フレッド(当時はまだ「挿し絵画家」と言ってたのね)。無精者の叔父さんの世話をするのに飽きちゃったスウは、お隣りの美人、エリーと叔父さんを結婚させられないかと画策する。けれど叔父さんは、昔、何かツライことでもあったのか、美人が大嫌い。スウの作戦はいつも失敗してしまう。
ところがあるときスウは偶然、エリーの秘密を知ってしまう。なんとエリーの正体は仙女だったのだ!
しかも村にはどうやら悪い魔法使いが住んでるらしくて、動物がトンネル掘って銀行を襲おうとしたり、トロールを操って金銀財宝をせしめようとしたり、アヤシイ出来事が次から次へと起きる。エリーの協力で、スウは悪い魔法使いの正体を突き止めるのだが、それはなんと……。
そんなこんなで大騒動に巻き込まれていくうちに、スウは帰国した両親(考古学者で世界中を飛び回っているのである)のもとに引き取られることに。楽しい仲間たちともお別れに!?
初期作品だけに、ストーリー展開は途中であっちゃこっちゃふらついてる恨みはあるものの、竹本キャラのオリジンがあちこち顔を出しているのが楽しい。
主役の働く元気少女・スウはもちろんのこと、エリーが仙女のくせにテレビの昼メロ好きって設定も「竹本キャラの美人はみんなどこかヘン」の基本に忠実。ってどんな基本なんだ。
そしてこれが初登場だろうな、ワーリー教授こと、ピーター・カッシング!(似てないけど)善人なんだか悪人なんだか分らないキャラを毎回好演してるんだけれど、今回はどちらかというと映画『グレートレース』のフェイト教授(ジャック・レモン)みたいな役回り。ということは、助手のトゥローがピーター・フォークか(^o^)。マヌケでトンマでいいコンビなんだよ、この二人。
絵柄が今と全く違っちゃってるので、描き下ろしのイラストはないけれど、なかがきとあとがきはいつも通りふんだん。竹本ファンならずとも、これは必読の一冊、いや二冊だよん。優しいお父さんはムスメさんの情操教育にどうぞ(^o^)。(2003.3.12)
02月13日(木)
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