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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■歴代1位?/『グランサー』1巻(長谷川裕一)/『寄生獣 完全版』1・2巻(岩明均)/『アンナさんのおまめ』1巻(鈴木由美子)ほか
よくあるネタだと軽んずるなかれ。なんとタイキの両親、犯罪者に「現代」に誘拐されてしまうのだ。このときの父さんのリアクションがまた楽しい。
ビッグサイトを見て、「み、みらいとし!」(そう言えば10年前、しげが初めて福岡の天神イムズの中に入った瞬間、全く同じセリフ言ってたな)、ゲームボーイを見て「最低でも100年は経っているっ!!」、あのへんにあるよく分らないノコギリのモニュメントを見て(私もこないだ初めて見た)「モビルスーツが実用化されているんだ!!」。
……まあ、1980年の人間がホントにタイムスリップしてきたらそう思うわな。江戸時代の侍が現代に、って思いつきなら誰でもするが、「1980年のオタクが現代に」なんてアイデア、長谷川さん以外の誰に考えつけよう(^o^)。
はい、もちろんオチもSFのセオリーに則っております。マンガでSF読むなら長谷川裕一。できればこの第2部も長く続いてほしいな。
マンガ、岩明均『寄生獣 完全版』1・2巻(講談社/アフタヌーンKCDX・各900円)。
『スラムダンク』以来、なんだかはやりだしたねえ、完全版。
カラーページを再現して、大判にしたってだけなんだけど、同じ企画があっちこっちで立つってことは、結構売れてるのか。最初の単行本買ってた人の中にも、改めて買うって人、いるだろうしね。
『寄生獣』はネットカフェで読んでたんで、現物は持ってなかった。二度買いにならずにラッキーである(『ドラゴンボール』は買ってたけど、誰かに貸しっぱなしになってるらしく、手元にない)。
BSマンガ夜話で、以前いしかわじゅんがこのマンガに関しても「絵がヘタ」発言をして物議を呼んでたみたいだったけど、確かにデッサンが随分「固い」。現実以上にキャラクターが骨と関節に支配されていて、あれでは登場人物はみんな肩凝りと関節炎に悩まされてしまうだろう。
骨格自体がそんな感じだから、口なんかが崩れて、「骨格に合わない」動きをしてしまうと、ひどく不自然になってしまうのである。
要するにマンガ表現としてまだまだコナレていない。これは近作の『ヘウレーカ』などが随分「コナレてきている」のと比較すれば一目瞭然だろう。もちろん、そのぎこちない表現が逆に「骨格にとらわれない」寄生獣の動きと好対照をなしているので、これ、決して欠点になっていない。絵の荒さがかえって安穏とした人間たちの愚かさぶりを表している部分もある。
そういうところを指して、「絵はヘタだけれどマンガとしては正しい」という言い方がされていたのだと思う。いしかわじゅんの批評も、的ハズレなことばかりではないのだな(^o^)。
しかし、今回読み返して思ったのは、このマンガのルーツに『デビルマン』があることは確か岩明さん御本人も述べられてたと思うけど、ほかに『風の谷のナウシカ』もあるのだね。「人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか」なんて、宮崎駿が言いそうなセリフだ。いや、あの人なら半分なんて中途半端なことは言わないかな(^_^;)。
寄生獣はまさしく王蟲たちである。大海瀟と救世主の物語だったわけだ。
さて、ここから1月27日。
24日放送の『千と千尋の神隠し』、平均視聴率が46.9%で、劇場用映画としては『キタキツネ物語』(1979)の44.7%を抜いて、歴代最高記録を更新したんだって。瞬間最高視聴率は52.3%。
日本テレビが宣伝にも随分力を入れていたからそこそこは行くかと思ってたけど、そこまでとは正直、驚きである。ビデオの売り上げもダントツだし、まだ見てない人ばかりがテレビに見入ってたってわけでもないだろうな。多分リピーターも結構な数がいたと思う。しかし、そんなに何度も見たくなるものなのかね。宮崎駿本人も言ってるぞ、「アニメ見てるヒマがあったら外で遊べ」(^o^)。いや、夜だから遊べないけど。
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01月27日(月)
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