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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■偽善者の宴/『探偵学園Q』6巻(天樹征丸・さとうふみや)/『虹の子』(石ノ森章太郎)ほか
 けれど、どの事件でも言えることだけど、犯人がこんなめんどくさいトリックを弄して犯行を行わなきゃならない必然性っつーか、自らが罪から逃れようとしたのはなぜかってことの説明がいつも不充分なんだよなあ。被害者さっさと刺したら、警察にとっつかまってもいいじゃんって犯人ばっかりなんだもの。
 今のミステリ作家たちって、揃いも揃って横溝チルドレンなんだけどさ、その論理性じゃなくて怪奇性にばっかり囚われちゃってんだよなあ。松本清張くらい読んでおこうよ。


 マンガ、石ノ森章太郎『虹の子』(双葉社/双葉文庫名作シリーズ・600円)。
 えーっと、これはなんなんでしょ?
 石森章太郎が1960年に『少女クラブ』に連載したものなんだけれど、前半、企業間の陰謀に巻き込まれた幼女が翻弄されるストーリーが展開してたのに、後半、なぜか南洋の孤島の宝探しの話になる。
 木に竹を接いだと言うか、高杉良の小説の後半が南洋一郎になってるようなもんだ。われながらスゲエ例え。でもホントにそんな感じなんだよ。
 どうしてそんな感じになっちゃったのかなあ、連載は一年でキッチリ終わってるから、急な延長で話を変えたとかそんな感じじゃなさそうだけど、素直に考えれば人気がないためのテコイレってことなんだろうけれど、とても成功してるとは言いがたいな。ヘタに絵が上手いものだから、あまりトンデモって感じで楽しむこともできにくい。ただの失敗作なんだね。
 ファンじゃなきゃまず買わない一冊でした。

08月19日(月)
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