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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■荒む心、続く/DVD『マジンカイザー』5巻/『忍者飛翔 雪の章』(和田慎二)ほか
「○○だけれども○○」ってのは便利なコトバで、全く何も考えてなくても意味のある文章に見せかけることのできるレトリックの一つである。「乱暴だけれども優しい」とか「猥雑だけれども美しい」とか、一見、相反するものを同価値なものとして並列しているように見えるけれども、そうではない。実は前者の価値をマトモに認めるだけの分析力を持っていない、あるいは認めようとしていないのだが、後者の言葉でいかにも理解しているように見せかけているだけなのである。
偽善者はたいていこの種のコトバを平気で使う。私もしょっちゅう使うから間違いないぞ。(≧∇≦)/
更に林さんは「ナンシーが自分が太っていることについて一切書かなかったのは、自分を道化にしたくなかったからだ」とかなんとか書いてるが、自分で触れたくなかっただけって、どうして考えないかな。
こういう死去の際の妙な美化自体、生前のナンシーさんだったら真っ先に揶揄していたことだろう。ナンシーさんを誉めるのなら、こんな主観的で確認のしようもない言質でではなく、もっと理性的な人に客観的な言葉で語ってもらいたいものだけれど、語りたい人は今現在、本気で悲しんでいるんだよな。
コラムニストの功績は、再評価がされにくい。作品自体に時事的な話題が多いために、評価する側にもその時代と現代とを結びつける批評家としての目が要求されるからだ。この二十年間のテレビ・芸能界がなんだったのかを再び評価しようという人間が出て来ない限り、ナンシー関の著作は膨大な情報の中に埋もれていくだろう。
時代におもねって、安全なところからの物言いしかできない人間、差別語を糾弾することで事足れりと思っている偽善者が多い今、その可能性は高いように思う。
悔しいぞ。
同じく『週刊文春』から。
小林信彦の『人生は五十一から』でワールドカップを総括。日本が負けた時点で既に総括に入っているというのがいかにも小林さんらしい。ベスト8に入れなかった時点で、確かに日本のワールドカップは終わっているのである。
小林さんも、この一連の熱狂が、マスコミにより大衆が踊らされている結果だという認識をお持ちのようだ。「トルコを圧倒しつつ惜敗」というコトバが大本営発表並のウソであることも暴露している。一点差だろうが、片方が片方より圧倒的に強いということも現実にはある。負けは負けなのだから、このような報道が「偏見」あるいは「主観」によって書かれていることは否定できない事実だ。なのに、それを「惜しかった」と安易に語る人間が、既に「洗脳」されていることに、反論できる人がいるだろうか。
この「夢」はまた次のドイツでのワールドカップで日本がコテンパンにやられでもしない限り、覚めることはないのだろうな。それでも覚めないバカもいるだろうけれど。
DVD『マジンカイザー』5巻。
あ〜、あしゅら男爵が弓教授に変装して光子力研究所を破壊しようって話ですけれど、ところがその日がちょうど弓教授の誕生日で、パーティでむりやりデカバナとヒゲをつけさせられたあしゅら、演じてるのは八奈見乗児さんだから、当然これは「ボヤッキー」になってしまう。「もうお仕置きされちゃて」ってセリフはストーリー上はドクターヘルにってことになるんだろうけど、誰もそうは思うまい。
それはそれで面白いんだけど、こんなオリジナルやるんだったら、原作通りブロッケン伯爵出してくれよ。なんだかこのままだと7巻目にも出て来そうにないんだけれど。もっとも第2期シリーズで出すってんならいいぞ。
DVD『パワーパフガールズ バターカップ缶』。
PPGのボックスもこれで一応一区切りである。これ以降は映画版制作のためにテレビの方はお休み、ということなので、仮にシリーズが再開されるとしても、もうしばらく後になるだろう。でも、『シンプソンズ』も映画にはなってないってのに、やっぱりヒーローもの(?)は強いね。
今回は映像特典はなし。最終回までを完全収録……というか、なんでボックスの3巻目にテレビシリーズの第1話が収録されてるかね(~_~;)。
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06月30日(日)
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