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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■日常ってつまんない?/『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』1巻(安彦良和)/『ヒカルの碁』17巻(ほったゆみ・小畑健)ほか
マンガ、ほったゆみ原作・小畑健漫画『ヒカルの碁』17巻(集英社/ジャンプ・コミックス・410円)。
これも雑誌連載の時に読んでて、感想書いてるしなあ。
けれどまとめて読むと、実によく構成されてることが分るね。これまで『ヒカルの碁』を読んでなくて、これから読む、という人には、まとめて一気に読む楽しみが味わえるんだから羨ましいね。もう、毎週毎週ドキドキワクワクするのも嫌いじゃないけど、トシを取ってくるといささか心臓に悪い。『ジャンプ』片手にコンビニで心臓発作なんて起こしたくないぞ。
連載の方もついに第2部再開でなんだかジャンプシステムの「対決もの」に取りこまれそうな気配なんで、「ここで終わっておけばな」ってのは誰もが感じてることなんだけども、そうなると私は天邪鬼なもので、「これからが『ヒカ碁』の真骨頂」と言いたくなる。
『ヒカ碁』はこの17貫で一旦、あまりにきれいに終わりすぎた。
けれど、もともとこの物語は『終わりのない物語』なのである。佐為は千年の時をかけて神の一手を極められなかったが、ではそれがヒカルに可能なのか? そうではあるまい。ヒカルにも神の一手は極められない。それはもう分っている結果だ。だとすれば、ヒカルがその一手を極めて物語が閉じるのではなく、佐為がヒカルにそうしたように、ヒカルもまた誰かにその扇子を渡す時が来る……。
それを描いてこそ、初めて『ヒカルの碁』はその果てしない物語の先を示す形で終わることができるのではないか。
これまでは佐為の庇護のもと、ヒカルに大きな挫折はなかった。けれどこれからは違う。もうヒカルは大人に一歩足を踏み入れている。これまでとは比べものにならない挫折を味わうこともあるだろう。あかりちゃんとの初めての経験もあるだろう(あるのか?)。
もとい。
それまでの紆余曲折を私は見てみたいのである。
……っていつまで続くんだよ。人気落ちて打ち切られたらどうするんだ。いきなりヒカル死んだりしてな。いや、ジャンプじゃよくある例だし(『侍ジャイアンツ』の打ち切りんときはすごかったよなあ)。ヒカルに早死にはさせないでほしいけど、虎次郎って前例があるから油断できないぞ(^_^;)。
マンガ、藤子・F・不二雄『パーマン/パーマン大暴れ!!』(小学館/My First Big・300円)。
前巻で「超人」だった「スーパーマン」が今巻では「バードマン」に。
改訂がいい加減になってるあたり、出版社の混乱ぶりが見えるなあ。多分「どうしてバードマンはバードマンじゃないんだ!?」とか苦情が行ったんだろうな。
昭和46年発行の虫コミ版と比べてみても、スーパーマンがバードマンになって、「くるった」が「へんになった」に変わっているくらいで大きな変化はナシ。完全カットの回がある「オバケのQ太郎」に比べればムキズですんでいる面はあるのである(それにしても藤子不二雄ランド版で全12巻分はある『パーマン』をたった3巻で出すというのは少なすぎるが)。
ほかにも改訂のせいで起きた矛盾。「ゆうれい船」の巻で新聞記事の「昭和四十二年」という記述を訂正し損なっているけれど、「パーマンはつらいよ」ではしっかり「昭和58年」の記述が。パーマンは15年も子供のままか。
もっとも、このへんは「ドラハッパー」が存在してるのに、『ドラえもん』に大人になった星野スミレが登場したりと、設定はいい加減なんで、気にしてもしようがないんだけどね。
マンガ、赤塚不二夫『天才バカボンとおそ松くんとアッコちゃん』(小学館/My First Big・300円)。
『週刊アカツカ』以来久しぶりの赤塚不二夫短編集。
できたら、こういう有名どころを3種類合わせるんなら、中に1本くらい、単行本未収録の作品とかマイナーな作品を入れてほしいもんだ。
赤塚不二夫漫画大全集DVD‐ROM発売記念第1弾だそうだけれど、全作品をDVDでってアイデアはイイよな。場所を取らないし。けれどもう私は買わない(買えないだろ)。誰か買って見せて(^_^;)。
マンガ、高橋留美子『うる星やつら/決闘!女VS女』(小学館/My First Big・300円)。
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06月04日(火)
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