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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■マトンウォーズエピソード0(^o^)/『ボンバーガール』1・2巻(にわのまこと)ほか
 それと、言っちゃなんだがタカビーで自己中でナイスバディなヒロインって、もろ、『少年サンデー』の『GS美神 極楽大作戦!!』のパクリだしな。「あたしが一番強くて偉くて美しいんだもん!!」ってセリフ、堂々と言っちゃうたあたりもな。
 完結編を付けたといっても、もともと連載最後の1ページでむりやりボスキャラ倒して終わってたので、収集の付けようがない。いきなりそれまでの敵「メガリス」に代わって「ネオ・メガリス」が新組織される結末。で、敵基地の爆発とともにヒロイン二人は行方不明……で、「新シリーズ『ボンバーガールクラッシュ!』に続く!」って、まるで『トライガン・マキシマム』。
 ……いや、散々貶してるけど、ちょっとしたポーズや表情の付け方にキラメキはあるのよ、この人。
 以前に比べて絵もグッとうまくなってるから今度は打ちきられずに続いてほしいけどなあ。
 そう言えばこれ、『雷神』って雑誌でアメリカでも出版されるんだよな。うーん、アメリカ向けに受けるとはちょっと思いにくいけど、度胸はあるよな。 
 

 マンガ、さくらももこ『COJI‐COJI コジコジ』3巻(幻冬社コミックス・1260円)。
 うーん、これってやっぱり一種の「宗教マンガ」なんだろうなあ。
 説教臭いマンガというのはいくらでもあるから、「哲学マンガ」というのはザラにあるんだけれど、ある一線から「これは宗教マンガだ」と言えるようになるのは、「神」の概念が明確かどうかにかかっていると思う。
 能天気でその場限りでまあナチュラルだとは言えるけれどもやっぱり何も考えていないような謎の生物コジコジが、実は「神の子」(作中、「宇宙の子」の表現あり)であり、この物語における「理想」の体現者であることは論を待たない。
 この第3巻でも、やたら「神」や「宇宙」や、この世の成り立ちに関することを暗示するようなエピソードやセリフがやたらと見受けられるのだが、そこには「神様はこの世の人々に無理して生きろなんて言ってないよ、ぼんやり生きてくのが一番いいよ」という「思想」が底流に流れていると感じられるものが多い。
 誰もが魔法を使えるメルヘンの国で、まんじゅう一つ出せないコジコジが、なぜか満天の星を空に映し出したり、何の気なしにこの世のすべてを消し去ろうとしたり(おいおい)。
 もの知り爺さん(そんなのもメルヘンの国にはいるのである)に騙されて、国中の人間が「江戸っ子のゲタ屋の家族」を「神様」だと信じこまされてるエピソードの中では、コジコジ一人だけが、「神様は心の中をウロウロしているのでこの辺をウロウロしていません」と言うのだ。もっともそれはゲタ屋さんのコトバの受け売りではあるんだけど。
 洗脳や折伏目的の宗教マンガ(っ―か布教マンガ)は私はご免被りたいが、この程度の漠然とした「神様マンガ」ならば多少は鼻につくところがあるけれど、なんとかセーフである。押しつけがましくなる一歩手前で押さえてあるし、実際に特定の宗教に勧誘されるわけじゃないからね。
 けれど、さくらさんって、何となく何かの宗教にハマってるような雰囲気はあるよなあ。いや、もちろん業界の裏事情なんて知らないから、ただの憶測でもの言ってるだけなんだけどさ。
 でも実際、少女マンガ家さんでアチラ方面に行っちゃう人って多い。何よりさくらサンは「ハマリもの」に弱いのだ。かつては「飲尿療法」までやってたそうだから、ヘンな道にはハマらないでいてほしいもんである。

06月01日(土)
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