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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■もっとギャグを!/『蛇神さまといっしょ』2巻(桑田乃梨子)ほか
 ウワサやフォークロアの怖さは、伝達の過程で様々な情報が付与されて行くために、その根源的な責任を特定の誰かに求めることができない点にあるのだ。この本は決して「悪意」で作られたものではないけれども、あまりこの「数値」に躍らされない方が賢明ではないかと思う。
 ちょっと考えて頂ければ頷けると思うが、意図的に数値に「ウソ」を交えれば、「意味」も簡単に変容してしまうのだ。


 吉田浩『日本村100人の仲間たち 統計データで読み解く日本のホントの姿』(日本文芸社・893円)。
 というわけでもう一冊、明らかな便乗本も読んでみました(^o^)。
 フォークロアでない分、「洗脳度」はこちらの本の方がより高い。小泉人気のまっただ中の時期に書かれただけあって、既にデータ自体が古くなってるから、実際に洗脳される人は少なくなってるだろうけれど。
 2冊読んで結論が出せるのは「数値なんて流動的なもので、それに引きずられてこれが絶対、なんて思い込むのは危険」という当たり前過ぎることなのでありました。


 マンガ、桑田乃梨子『蛇神さまといっしょ』2巻(完結/白泉社/花とゆめCOMICS・410円)。
 うーん、また二巻で終わっちゃったか。すごく好きなマンガ家さんなのに。
 相変わらず桑田さんのマンガは「乗り越えることのできない恋」がテーマで、あまり長いこと続けると悲惨になるばかりだから、適当なところでオチつけるしかないってのはわかるんだけど、それにしても短い。もう少し間にいろんな事件を起こして長く読ませてくれないものかなあ。
 「神様(蛇だけど)と人間の恋」なんて、話を膨らまそうと思えばいくらでも膨らませられそうなもんだけどね。
 同時収録の『そういうことだから』は未完の連載。やっぱり、話を膨らませるのはヘタなのかな(^_^;)。

05月20日(月)
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