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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■世界の中心で馬鹿と叫んだ女/『彼氏彼女の事情』13巻(津田雅美)ほか
 冷静に事実を指摘すればしげも少しは納得するかと思って言うのだが、これがまた困ったことに往々にして、かえってしげの心の火に油を注いじゃう結果になるのだね。私にしてみれば、これはただの事実の指摘に過ぎないから、何も問題はなかろう、私自身、全くしげを蔑んでなどいないのだから、と思うのだが、しげは自分の考えが否定され、しかも反論の余地もないものだから、追いつめられた恰好になる。
 で、「自分が馬鹿にされた」と思いこんで、結果、ヒステリーを起こしてしまうのだ。
 なら、最初から冷静に話をせずに、しげの言うことにウンウンと相槌を打ってやってりゃいいじゃん、と仰る方もおられようが、そっちの方がよっぽどしげを馬鹿にしているというものだ。相手に理解力がないと初めから決めつけて会話するようなあからさまな差別を自分の女房相手にしたくはない。他人にならするが(^_^;)。
 私がしげのことを「馬鹿だ」というのは、その会話した結果の事実を報告しているのであって、初めから偏見を持って「馬鹿だ」と言ったことは一度もないのだ。
 だから私は毎日懲りもせずにしげと会話をし、そのたびに「馬鹿か」と言い続けているのである。
 それともしげよ、初めから「お前のような馬鹿とは会話なんぞできん」と言ってほしいか? 何度も言うが、自分の妄想で私を極悪非道の大悪人に仕立て上げるのはよせよな。確かに私は善人ではないが、少なくともお前みたく、目の前で○○○○○○○○○○○○○○○するようなマネはようせんぞ。

 「かに一」で、私としげが向かい合わせに座ったら、鴉丸嬢、しげの側に座るか私の側に座るか迷う。
 しかもそのワケというのが、私の隣に座るのはいやだし、向かいで顔見ながら食うのもイヤだしと、はっきり言うのである。
 この糞ナマイキなションベンくさい小娘が、と内心思うが、顔にも出さず、「向かいで俯いて食えばいいじゃん」と言う。しげに負けず劣らずこの鴉丸嬢も口が悪い。口が悪くても、これで悪意がないのだから実に始末が悪い。
 なにしろ、ウチのメンバー中最も温厚なよしひと嬢のことまで無意識のうちに悪口を言っているのだ。
 「よしひと姉様って、すっごくオトナだよ」
 「そりゃ知ってるけど」
 「いや、ココロじゃなくてカラダでも」
 「……何が言いたいんだよ」
 「こないだの公演でさあ、姉様、ブラウス着てたじゃん? それが結構薄くって、控え室で姉様、『ああっ! これじゃビーチク見えちゃう!』って言ってたの。『ビーチク』だぜ『ビーチク』。いやあ、姉様ってオットナあ♪」
 ……二度も三度も嬉しそうに繰り返すなよな(-_-;)。
 これで誉めたつもりになってるのが怖いよなあ。
 何度も下ネタ連発する女性って、ツマラン男にターゲットにされる率高いぞって言ってるのに、まぁだわかってないのだ。
 鴉丸嬢の過激な発言については、やはりここにはとても書けないナニだのナニに関するものもたんとあるのだが、これも聞きたい人は直接本人に聞いてくださいませな(-_-;)。ウチの劇団の公演に来てくれれば確実に会えます。

 鴉丸嬢、そのままウチに来て(帰りも私はゴミの中。とほほ)、台所を借りてクッキーを作る。しげと二人で作っていて、両方の作ったものを味見してみたが、しげのはとことんガサツである。
 型がうまく作れなかったからって、形状から勝手に「餃子クッキー」なんて名前つけるな。ホントに餃子の味がしてきそうじゃないか。馬鹿でかくて食いにくいし。
 ……あ、考えてみたらこれ、しげの久しぶりの手料理だな(お菓子だけど)。だけどしげが料理作るたびになぜか「料理」に対する概念が私の中でガラガラと音を立てて崩れていってるんだけど、この責任はいったいどうつけてくれるつもりなんだ。
 

 アニメ『クレヨンしんちゃん』は長編、「さらばまたずれ荘 またずれ大捜査線だゾ」の巻。
 またずれ荘編完結編として、程よく纏まってる感じ。
 原作と登場キャラが相当かわっちゃったのはオトナの事情というヤツなんだろうけど、それでもつまんなくはなかった。

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05月18日(土)
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