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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■原作と映画の間/映画『走れメロス』/『朱色の研究 夕陽丘殺人事件』(有栖川有栖・麻々原絵里依)ほか
まあ、明日に疲れを残さないためにもそれはそれでありがたいんだけど。
CSファミリー劇場で『ガメラ2 レギオン襲来』を見る。
ああ、沖田浩之が出ている。
未だに自殺の理由を知らないんだよなあ。遺族は当然知ってるんだろうけれど、余り口の端に上らせたくないんだろうな。
しかし、ほんの数年前の映画だと思ってたけど、結構時間が経ってるんだね。
冷静になってみるとともかく「ここで予算が使えなかったのは痛いなあ」というところが随所にある。
自衛隊が地下道まで突入していて群体レギオンと戦うシーンがないのは不自然だし、草体レギオンの開花の様子は、アニメーションででもいいから見せなきゃ盛り上がらないよ。
あとやっぱり永島敏行と水野美紀が敬礼して別れるっての、「今時の若いヤツがそういう『文化』を脈絡もなく、いきなり見せるのは不自然」だと思うぞ。
ウチの女房も多分水野美紀と同い年くらいだと思うが、私が仮に戦場に行くことがあったとしても、敬礼で送りゃしないと思うのだ。新作『ゴジラ』で、私が宇崎竜童と新山千春のラストシーンに不自然さを感じてるのも、その辺に理由がある。
それとも私が知らないだけで、「敬礼文化」ってのが世間では流行してるのか。んなことはないだろう。私は単に、『ヤマト』『マクロス』以降の戦争アニメの悪影響だと思うがな。アニメ感覚で実写を撮られてもねえ、文法が違うと思うんだがなあ。
『すごいよ!マサルさん』5話、『これが青春だ』13話、『行け!ゴッドマン』7話など、ダラダラと見る。
『マサルさん』は言わずと知れた大地丙太郎演出なんだけど、『フルバ』と演出の仕方が変わってないのな。とゆーか、『マサルさん』の演出のタイミングで『フルバ』も演出してるわけなんだけど、これって相当少女マンガから逸脱してるどぎついギャグだと思うんである。
『フルバ』ファンは怒らなかったんだろうか。
『青春だ』は、サッカー部部長を決める話。
結局部長に決まったのはいったん学校を退学していた不良。つまり不良がいかに更生するかって話なわけなんで、これも時代だよなあ。「学校に来れないヤツ=苦労人」という図式も今じゃ完全に崩壊してるし。
『ゴッドマン』、ただアクションだけを30分延々見せられるとツライツライ。
ただ殴りあってるのを映してるだけで、見せ方に工夫がないせいだろうけどね。無駄なようでも人間ドラマがいるのだよ、子供番組と言えども。
マンガ、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』6巻(小学館・530円)。
だんだん、アキラ以外のトリコロールが目立たなくなってきたなあ。
3人のうち一人にだけ探偵能力があるって設定にしたのは失敗だったんじゃなかろうか。
「ジッチャンの名にかけて」とか「謎は全て解けた!」とか決めゼリフを三人でやるようにするとか、ケレンを入れた方がいんじゃないのかな。……それじゃ『スケバン刑事』か。
それと怪盗ものと鏡を使ったトリックは、もう『コナン』にだけ任しとけばいいんでやらないほうがいいよな。
あと、殺人の動機はもう少し練ってもらわないと……。
……突っ込むほどのマンガじゃないですね。すみません。
マンガ、有栖川有栖原作・麻々原絵里依漫画『臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノートA 朱色の研究 夕陽丘殺人事件』(角川書店・546円)。
……なげーよ、タイトル。
1巻が出たの、2年以上前じゃないか? でもこの本も去年の10月に出てたの気がつかずに買い損ねてたんだけど。
少女マンガ家によるミステリーの漫画化もずいぶん増えたけれど、70年代を引きずってるような古臭いセンス、もろレディースなクサイ演出、不必要に美形なキャラデザインの愚作(浅見光彦ものは、たいていそうだ)も多い一方で、原作をキチンと読みこんだ佳作も増えて来たのは喜ばしい。
動きの少ないセリフだらけのストーリーを、作画の麻々原さん、見やすくうまくまとめている。
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01月14日(月)
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