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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■“神様”を読むこと/『SFJAPAN vol.3 冬季号 手塚治虫スペシャル』ほか
 残念ながら、今回新作“マンガ”の手塚作品は一本もない。『コミック伝説マガジン』の轍を踏むまいという配慮が働いたのかもしれない。けれど、例えば今回あさりよしとおが描いた『W3』や『やけっぱちのマリア』のイラストを見て……彼の手になる「新作」を読んでみたいと思った人は私のほかにもいないものだろうか。
 手塚信者のヒステリックな叫びは無視していい。
 私だって、描かれざる『どろろ』の妖怪退治の旅を、『バンパイア』の続きを、『火の鳥/アトム編』を、『トイレのピエタ』を読んでみたい。
 手塚氏の筆によってそれが叶えられないなら、複数の作家によってそれを続行させるくらいの勇気あるエディターがいたっていいんじゃないか。


 『NEWTYPE THE LIVE 特撮ニュータイプ No.1』(角川書店・980円)。
 モロ、『宇宙船』の二番煎じなんだけれども、氷川竜介氏による「ふしぎの海のナディアに見る特撮魂」などの見るべき労作もある。
 ともかく『仮面ライダー』『ウルトラマン』ともに復活を遂げていたからこそ創刊できた雑誌であることは間違いない。2号以降も買うかどうかは分らないけど、1号の印象、そう悪くはない。ライダー、ウルトラマンともに第一作からちゃんとフィーチャーしてあるので、旧作を見てみたいという若い人が増えてくれると嬉しいなあ。

12月10日(月)
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