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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■多分愛してるんだろう/『料理少年Kタロー』第7話/『カスミン』第7話
 カスミンとヘナモン(素直にオバケとかもののけって言ってほしいなあ。設定を作りこみすぎるとかえってクサくなるんである)たちとの同居もまあうまくいっているらしい。
 合唱コンクールの発表が近いカスミだが、クラスのみんなはてんで部活だ塾だとまるで協力しようとしない。同じようにポトポットも屋敷のみんなのお茶の好みがてんでんバラバラなのでてんてこ舞い。ついにはノイローゼになってお湯すら沸かせなくなってしまう。
 結末は無理せず落ちついて、何もかも自分一人でしょいこもうとしないで、という、いかにも本郷みつるさん的な終わり方をするのだけれど、子供向けとは言え、もうひと捻りほしかったかな、と思う。どうも全体的に、脚本や監督が気負って作ってるとこあるんじゃないか。
 ギャグが今一つ効いてなくて、話の中に説教くさいところがチラホラ見えてきちゃってるのである。……「教育」だからしかたないのかなあ。


 夜、こんな夢を見た。
 ある日、劇団のみんなとどこぞの居酒屋で飲み会をしている。
 しげが突然「私もようやく独立できるようになったよ」と言い出す。
 私はドキリとして、それでも心の動揺を隠しながら「なんだ、仕事でも見つかったのか」と聞く。
 しげは私を睨みつけ、「結婚するんだよ!」と怒鳴る。
 実は、夢の中でしげは私の妻ではなく愛人なのであった。
 劇団を維持するために夫婦のフリをしているだけなのだった。
 みんなは口々に「おめでとー」「おめでとー」と拍手をするが私だけは機嫌が悪い。思わず「だ、だ、誰とだよ」と聞き返す。
 「なんでそんなことまでアンタに話さないといかん。他人やん」とニベもないしげ。
 あくまで高圧的に「言えよ、誰とだよ」と詰め寄る私。
 「私にだってプロポーズしてくれる人はいるよ。Aさんとか、Bさん。Bさんはハイヤーでいつも私を山越えで送ってくれるし」
 知らない名前を告げるしげ。二人もいるのか、それにしても「ハイヤー」なんて今時あるのか、第一どこを山越えしてるんだと首を捻る私。
 しげが急にニコニコする。見ると、居酒屋の入口から入って来た若くて背が高くて保坂尚輝の顔をもっと精悍にしたようなヒゲを生やした男が入ってくる。
 しげ、その男の腕に飛びついてうっとりとしなだれかかる。
 しょ、しょ、しょうがないもんな、べ、べ、別に、お、お、おれの女ってわけじゃないんだししし、と震える手で酒を飲む私。
 「そいつが新しい男か?」と聞くとしげは「ううん、別の人」と答えて、なのにそいつと手に手を取って居酒屋を出ていってしまう。
 追いかけるわけにも行かず、酒を煽る私。ふと見ると、目の前のテーブルには小ナベになみなみと水が注いである。
 「これ飲めるのかな」と隣の父に聞く(どうして劇団の席だってのにオヤジがいるのかね)。
 兄が、「飲まん方がいい」と忠告する。
 でも私は鍋の水を一気に飲み干してしまう。で、やっぱり飲まないほうがよかったと気がつく。その水は涙の味がしたからだ。

 わ〜、照れくさい夢(^_^;)。
 夢の中で私、自分にとってしげはベストハーフだと思いこんでるんだもんなあ。ついこうして日記に書いちゃったけど、しげが読んで喜んだりしたらヤだな(+_+)。
 いや、読まないはずはないって解ってんだけどさ。たまには女房サービスしておかないと、しげのやつ、周囲に私が冷酷無慈悲なド外道のように吹聴するので、誤解を解くのにひと苦労するのである。

11月17日(土)
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