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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■日記・日記・日記/アニメ『サイボーグ009』第5話/『八犬伝』13巻(碧也ぴんく)ほか
ついに八犬士勢ぞろい……って、なんか盛りあがらないなあ。
最大の山場と言ってもいい、蟇田素藤のキャラクターがただの小悪党の域を出ない、陳腐な造型で、到底八犬士の敵ではない、と思わせるところが弱点。
妙椿もあっさり殺されちゃうしなあ。アニメ版と離れて、独自の展開するはずだったのに、これじゃアニメの方がなんぼか上だ。
けどあと2巻、おそらく扇谷定正との安房大戦を描くんだろうけど、これが原作の方でもやや散漫な印象を残すところなんで、オリジナルになって構わないから、今度はキッチリとクライマックスに持っていってほしいものだ。
TVQでアニメ『サイボーグ009』第5話「鋼鉄の涙」。
はあはあ、なるほどなるほど。
各キャラクターの過去のエピソード、こうやって小出しにして紹介していくのだな。
004、アルベルト・ハインリヒ。
東ベルリンから西ベルリンへの亡命に失敗し、恋人ヒルダを殺してしまった、サイボーグたちの中でももっとも苛酷な過去を持つ彼だが、アニメでは「ドイツ」の「ド」の字も出て来ない。これはやはり歴史的整合性を考えた上での「ボカシ」なんだろう。けれどあえて国名を出さなくても、ヒルダの「自由なのね……私たち……」の最期の言葉で、充分暗示はされている。少なくとも過去の歴史を知ってるものにとっては。
若い人にはこの「亡命」ってことの感覚自体がピンと来ないかもしれないけれど、アニメの中で社会情勢をクドクドと説明するのも興醒めだろうから、この程度の描写が限界かも。
原作では0011はあっという間に倒されちゃうので、1話持たせるのは苦しいんじゃないかと思ってたら、一度倒されたのがまた立ちあがる、という展開に変更。でもこれは必ずしも成功していない。どうして一度倒されたのに復活できたのかも描写不足でよく分らないし、004がトドメをさせなかったってのも、0010相手には遠慮なくミサイルぶっ放してたくせに、と、ちょっと一貫性に欠ける。やや脚本が迷走したようで、004とコズミ博士の囲碁を挟んでのやりとりが楽しかっただけに、今話は特に惜しい出来だった。
TNCアニメ『ワンピース』第87話「VSワポル軍団!バクバクの実の能力!」。
2週ほど見逃してる間にヒルルクの話は終わっちゃったみたい。チョッパーの回想シーンでチラッと出てくるけど、演出はそう悪くなかった感じだ。見逃して損したかもなあ。
このワポル編は、原作でも悪役のキャラがいまいち立ってなくて(ワポルですら中ボス程度のイメージしかない)、戦い自体にはあまり盛りあがりがない。その分、「チョッパーがいかにして仲間になるか」って描写に説得力を持たせることが出来るかってことなんだけど、原作は明らかにそれに失敗してたが、アニメも原作通りだったために、見事にその轍を踏んでしまっている。
つまり、あの「海賊の旗」なんですね。
ワポルがふっ飛ばそうとした旗を、意地でも倒さなかったルフィーだが、いきなり「おまえなんかが汚していい旗じゃないんだ!」て叫ぶのがあまりに唐突過ぎるんだよねえ。ヒルルクのこと、ルフィーは知らなかったはずだし。
あれじゃルフィーはただの既知外だ。顔も完全にイッちゃっててコワいよ。
そもそもあのマンガの世界における「海賊」の概念がワザと不明確にしてあるところが物語の曖昧さを助長しちゃってるのた。……「海賊」って結局「賊」じゃないわけ? 悪いことするキャラは少年マンガじゃ御法度なんだろうけど、盗みを働かない「海賊」なんて海賊じゃなかろうに。
『笑う犬の楽園』、前回のアレンジバージョンのコントばかり。定番ギャグがあるのはいいけど、それ以外のオリジナルも毎回入れてけよ。番組自体、硬直化するぞ。
『知ってるつもり 山田風太郎』、ゲストの解説コメントが極力押さえられてるのはいいけど、やたら挿入される風太郎語録、たいてい知ってるものばかりで新味がない。
しかもその「死生観」にだけスポットを合わせている。ちょっと紹介に偏りが
あるんじゃないのか。や、山田風太郎ってのはねえ、その程度のヒトじゃないんだよ、わかってるかあい?
11月11日(日)
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