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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■10年ぶりのスプラッタ/『西原理恵子の人生一年生』(西原理恵子)ほか
新作マンガの『ぽぺぱにゃ』、相原コージの『なにがオモロイの?』と同じコンセプトで、『コロコロコミック』に持ちこんだり、街頭アンケートを取ったりと、実にイタイ企画をやってるんだが、相原さんの場合、本人がマジだけにギャグになりきれてないのに対して、西原さんは才能の格の違いを見せつけている。
嘲笑われること、無視されることを承知の上でやってる余裕がちゃんとギャグになってるのだ。……そうなんだよなあ、相原さんのマンガが笑えないのは、本人の「一生懸命さ」が裏目に出ちゃってるからなんだよなあ。
多分この企画、西原さんから相原さんへのエールだ。確かにマンガ家だって芸人、体を張ってナンボなんだけれど、客を構えさせちゃいけないんである。やっぱり「どうしたら面白いギャグが書けるか?」というコンセプトを提示した時点で相原さんはギャグマンガ家として死んじゃってるのだ。もちろん、その「死んじゃってる」状況を楽しむという意地悪い楽しみ方はできるんだけれども。
しげと二人で「サイバラ黒キャラ占い」をやる。
一応、卯月田麻裕って占いの先生に監修してもらってるようだけれど、多分中味は相当デタラメ(^_^;)。
「ゲッツ板谷タイプ」なんて、「俺が正義、俺が法。竜巻のように人を振り回すが、よいほうに働けばどこかのシマを束ねられる。意外とセクシーだが同性しか寄ってこない」。
……そんなタイプ、日本中どこ探したってゲッツ板谷一人だ(* ̄∇ ̄*)。
しげは「コータリンタイプ」。
「一見腰が低い人、内心では高みから人を見下ろす、こっそり唯我独尊キャラ。究極の見栄っ張りで友達少ない」
おお、当たっている! これは意外と人間の奥底まで見ぬいているのかも!
で、私はというと、「花田編集長タイプ」。
「熱しやすく冷めやすい、スーパーお天気屋キャラ。」……そうかあ? 趣味とか結構持続する方だけどな。でなきゃ40年近くも怪獣ファンやってねーよ。
「出世は早いものの、職場を転々としたりします」
出世もしてねーしする見込みもないが転職もしてないぞ。
「一度逆境にあうとそのまま挫折しやすいので道を外れないように注意しましょう」
このへんは当たってるか外れてるか判別はしにくいな。今までの人生、順風満帆と見るか逆境だらけと見るかは解釈次第だしな。しげとの結婚はどっちなんだよ。
つーか、私ゃ仕事がらみで花田さんと話したことあるんだけどな。ちょうど「マルコポーロ」廃刊の直後だったんだけど、『UNO』創刊したせいか、全然元気だったんで、意気消沈してる姿を期待した私は拍子抜け。
で、会ってみて感じたことだけど、どう考えても私とあのヒトとじゃ、タイプはまるで違うがね。
そのとき「花田さん、私の職業についてどう思いますか?」と訊いたんだけれど、「お人よしのバカばっかりですねえ。人の話、すぐ素直に信じちゃうし。少しは『疑う』という世間知を持つべきだと思いますよ。だからすぐコトナカレ主義に走るんですよ」と思いっきりこき下ろされてしまった。でもまあ、当たってるので私は全然怒らない(^^)。……考えてみたら、言う方も言う方だが、笑って聞いてる方も聞いてる方だからやっぱり似てるのか?(・・;)
さて、これだけで私の職業が判った方はメール下さい。先着1名の正解者の方に、花田さんのサイン“なし”本を贈呈します♪
他にも青木雄二との「脱税」対談やら、いいかげんにしろサイバラ編集者座談会やら、まあちょっと、中味を紹介しにくい企画がてんこもり。
「絵がかわいいんだか汚いんだかわからない」と、食わず嫌いのヒトもいるかもしれないが、西原理恵子は多分21世紀を代表するマンガ家の筆頭に挙げていい実力と才能を持っている。表層的な社会現象と流行だけでしか文化を語れぬ有象無象が多すぎるせいで、いまいちブレイクはしていないのが残念だけれど。
少なくとも、西原さんのマンガを読んで、「このヒト嫌い」というヒトは「人生負け組」に入ってることは間違いないので、他人を判別するのにすごく役立ちます。ご一読を乞うものである。
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11月06日(火)
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