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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■至福の休日/アニメ『サイボーグ009』第3回『閃光の暗殺者』/『碁娘伝』(諸星大二郎)ほか
 『ヒカ碁』とこの『碁娘伝』と、竹本健治の『入神』(南雲堂)の三作は、囲碁ファンならずとも必読。ぜひお読みいただきたい。


 しげ、今日はいつもより遅れて帰ってくる。
 今日は練習に見学者の女性も来てたはずだが、「どんな人?」と聞いても「髪が黄色い」としか返事しない。
 いや、そんなことが外見的なコトが聞きたいわけじゃなくて、芝居にどの程度興味があるのかとか、練習に参加してみる気があるのかとか、そういうナカミのことが聞きたいのだ。人との関わり方を知らない人間が、人の心を引きこむ芝居なんてできっこないんだから、もちっと人間を観察する術を身につけていってもらわないと、困るよホント。

 しげから「映画に行く?」と誘われるが、雨が降り出しているのと、昼間寝転がっていたらまた咳が出始めたので、大事を取って中止。
 しげはつまんなそうに「ちぇっ」と舌打ちしているが、病み上がりの夫を気遣うくらいのことはしてくれよ。
 それに映画に行くとどうしても会話が少なくなるぞ。家にいたほうが気軽に喋れるから、文句をつけることじゃないと思うがなあ。


 アニメ、『サイボーグ009』第3回『閃光の暗殺者』。
 前回作画が思いっきりレベルダウンしていたものが、今話ではまあ見られる程度に回復。
 ああ、よかった。何しろ今回は、ついに今までアニメ化されたことがなかった0010初登場の回だからだ(一応劇場版『怪獣戦争』に同モチーフのサイボーグが登場したけど、デザインがまるで違う)。
 加速装置を持った者同士のサイボーグの対決が、ヘタレた作画じゃサマにならないものなあ。
 バンクがやたらと使われてたのは気になるけど、この程度のレベルで持続して行ってくれるなら、文句はない。
 002が先走って0010に挑むエピソードなど、実は原作にはないんだけれど、いかにもそんなことしそうなキャラクターとして描いているので、全く違和感がない。脚本家たちが、キャラクターたちを自家薬籠中のものにしている証拠だ。
 ただちょっと気になるのは、009たちは石森さんの後期の、シリアスなキャラでデザインされてるんだけど、0010は初期のマンガチックなまま。ちょっとそのギャップが……(^_^;)。
 いや、後期のデザインなんてないんだからしかたないけど、もう少し顔に工夫ができなかったのかなあ。声が頼りない声を出させたら天下一品の二又一成さんってのは、所詮は鉄砲玉だった0010の運命を暗示しているようでいいキャスティングだ。
 コズミ博士はデザインも原作のままでいいけれど、声も滝口順平さんと、めっちゃゼイタク。声優さんにも惜しみなく予算かけてるよなあ。
 ……はっ。もしかしたらブラックゴーストの声は納谷悟朗さんになるのでわ!? 

 今晩もしげと買い物に出かけようかと話していたのに、9時にはしげは完全に熟睡してしまった。なんだ、しげも疲れてたんじゃないか。映画には出かけないで正解だったな。
 結局、どこにも出かけないまま私も寝る。ああ、でもゼイタクかもしれないけど、あと一日、休みがほしいなあ。

10月28日(日)
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