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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■これは戦争ではない。……まだ。/映画『クイーンコング』/『カムナガラ』3巻(やまむらはじめ)ほか
ジョン・ギラーミンのクソ映画、リメイク版『キングコング』(実は私、あれをそう嫌いではない。だってジェシカ・ラングが出てるしい♪)の直後に公開予定だったらしいが、製作のディノ・デ・ラウレンティスが怒って公開中止に追いこもうとしたってのはなぜなんだ? 歯牙にかけるほどの出来ですらないぞ。
なにしろロジャー・コーマンの低予算ホラーより金かけてない。
いや、『ウルトラファイト』以下の特撮、と言ったらイメージが伝わるであろうか。だってティラノってどう見ても布でできてんだもん。
吹き替えは広川太一郎と小原乃梨子。楽屋落ちと言うより、映画自体への突っ込みまくりのアテレコ、これも面白いんだかつまんないんだか評価に困る。
ハンナ&バーベラの動きの少ないリミテッドアニメだったら、行き過ぎたアドリブも効果はあるけど、もともと動きのある実写に過剰なアテレコしたって、セリフは浮くばかりなんだよね。
『ミスター・ブー』も私ゃ広川さんのアテレコは、全然つまんなかったし。
歯がキラッと光って「キラーン」「カキーン」「ピカーン」なんてのはまだ笑ってられるけど、踊りに合わせて延々と「ヒッチャカフッチャカハッチャカハ……いつまでやらせるの」って、声優が疲れた様子見せてどうする。
オチで「最後は愛は勝つって、終わり方が陳腐だね」って、アテレコだって意外性もないし陳腐だわな。
まあ、私ゃバカ映画は大好きだし、作り手にここまで知性が全くないと、「私バカなフリしてるけどホントはリコウなんですよ」的なイヤミが全くないので、キライなところは全くないんだけど、面白いわけでも全くないので、映画を楽しんだ感覚も全くない。
ああ、ダメだ、映画のことを思い出しただけで頭の中も大分トロケてきたよ。
まあ、人生の数時間を無駄に過ごすのも優雅な贅沢でありましょう。
しげ、音楽が気に入ったらしく、多分ここで買わないと二度と手に入るまいと、サントラCDを買う。
ついでに『カウボーイビバップ』、エドのストラップも購入。エドがストラップを上下するようになっていてかわいい。
「GAMERS」でマンガの新刊を何冊か買い、妖怪根付を1個買う(開けたらまた天狗だった。なんでこう天狗ばかりにぶち当たるかな)。
帰り道、「ビッグボーイ」で食事。
買ったばかりのマンガを読みながらハンバーグにかぶりつく。
マンガ、やまむらはじめ『カムナガラ』3巻(少年画報社・520円)。
先の「侵略者」との戦いで右腕を失った久谷。
何となく右腕もいずれは復活しそうな気配だけれど、今のところは義手のまま。安易に生やしたりしないところは、作者が作品を大事にしている証拠だろう。 前世の記憶も戻らないまま、それでも敵は襲ってくるので、戦わざるを得ない久谷。彼に襲いかかってくるもとは人間だったモノ、それはたとえばごく普通の主婦であったりする。自分の赤子をその手で殺した母親をヒヒイロカネの剣で倒しながら、心にやりきれないわだかまりを感じていく。
それでも、少しずつ、過去と現在の接点を探し求め始める久谷のその顔は、前巻に比べるとどこかイっちゃってたような“目の下クマ”の表情が、随分落ちついて来ていて、どこか淋しげな、諦観にも似た装いを見せるようになってきている。
ああ、そうだなあ。このマンガって、どこかいつも淋しいのだ。「剣」の久谷に付き従おうとする「鏡」の香奈多。
彼女だって、前世の全ての記憶を思い出したわけではない。全く思いだせない久谷にいらだち、怒り、反発しながら、それでも、その淡い絆を手繰るように久谷に寄りそう。
淋しいのだ。
なんだか、こう誰一人として幸せになりそうもないムードのまま、物語が展開していくの、読んでてけっこう痛いんだけど、目が離せなくなっちゃってるんだよなあ。
帰宅したら、ちょうどCSで『チャンピオン太』の第4話をやっていた。
おお、またアントニオ猪木がゲスト、今度は覆面レスラーのストライプスネークだ。で、展開は第1話と全く同じ。
路上で暴れまくって、第一話では並木をぶったおしてたが、今度は電話ボックスを倒す。……試合する前に警察に捕まるって。
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10月08日(月)
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