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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■オタクなばーすでぃ/映画?『スペースカッタ2001』in「山口きらら博」ほか
アミーゴスのみなさんは、そそくさと見に行かれていたし、私も話のタネに見てみたいと思っちゃいたのだが(出来について期待はしていない。自治体主導のプロパガンダ映画にいいものがあるわきゃないのだ)、しげがともかく「つまんないモノを見なきゃならんのか」とブータレていたので、入り損ねていたのだ。
夕方のオタアミ公演で触れることは間違いないし、見てみたいんだけどなあ。
公演まではまだ間があるので、その場を辞去して、また会場をぐるぐる回る。
小高い芝生の上で横になっていると、眠くなってくる。
しげは、昼からの影山ヒロノブのコンサートもここで聞ければいいという。
確かに涼しいし、のんびりは出来るが、パビリオンの一つも見ないで帰るってんじゃさすがにつまらないなあという気がしてくる。
そういう雰囲気を察してか、しげがようやく「『カッタ君』……見てもいいよ」と言い出す。
どうせ私が「ああ、『カッタ君』見られなかった、見られなかった」とあとでブチブチ文句を言うだろうと見越して、節を折ったのであろうが、別にそんなことするつもりはないんだけどなあ。
ともかく、しげの元気もようやく治ってきたようだし(眼の下のクマも消えた)、『スペースカッタ2001』を見に、宇部市館に向かう。
宇部市館、まあまあの人気のようで、30分ほど待たされて入場。
最初は舞台にではなく、「宇部市の歴史」なんかをパネル展示している部屋に通される。
地方の歴史を見るのは好きなほうなのだが、本当に歴史のない街らしく、古地図がちょっと紹介されているだけ。
どこの歴史資料館でもそうだが、モノを展示するだけで、歴史をどう面白く見せるかってことに腐心していないのは営業努力が足りないと思う。
どうせなら、宇部がこれまでに(そして今も)どれだけ公害を垂れ流してきたかってこと、微に入り細に入り展示してみせりゃ、感心したのになあ。
宇部市のキャラクターでもある「カッタ君」ってのがなにかと言うと、どこぞの池で飼ってるペリカンのことなのである。セメントと公害のイメージの強い宇部って所を「自然の街」として認識してもらおうって魂胆なんだろうが、まあ、ムリな話だ。
ペリカンがなぜ「ペリ公」とか「ペンペン」でなく「カッタ君」なのかはよく知らない。多分「かった○」でも患っているのであろう。
で、ようやく入れた『スペースカッタ』、出来はどうだったかと言うと、まあ予想通りなのであった。
内容はCG特撮と着ぐるみショーを合わせたチープなもの。
宇宙の帝王だかなんだか知らないが、地球を汚染するタネを植えつけようと飛来してくるのを、カッタ君と、かぐや姫、花さかじいさん、一休さんが合体して倒すというしょーもない話なのだが、いちいちそのキャラクターに意味付けがされてるのがバカバカしい。
つまり、カッタ君は「市民」の代表、かぐや姫は「行政」、花さかじいさんは「産業者」、一休さんが「学者」の象徴だそうな。
で、宇宙の帝王が公害だとすると(このデザインがいかにも汚水で変異した魚っぽい)、「これまで環境を汚染しまくってきた歴史を、みんなでよってたかってなかったものにする」話ってことになるわけだね。
帝王を倒したあとのカッタ君のセリフがまた、「ボクたちはみんなの心の中にいるのです!」だとさ。そりゃいるだろう、過去の傷をなかったものにしたいのは人間共通の願望だものな。
……誰だ、脚本書いたの。全く、いい根性しとるわ、宇部市。
かぐや姫だけ西村知美が地顔で演じているのだが、宇部市出身ということでの起用らしいが、ほかにいないのか、宇部のタレント。
どうせなら同じく宇部出身の庵野秀明に監督させりゃ(『スペースカッタ』の監督は川北紘一)、ラストはもう少しマシなものに……なるわけないか(^_^;)。
ちょうど同じ回を岡田斗司夫さんがご覧になっていた。
直後の何とも言えない微笑が印象深い(^^*)。
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09月15日(土)
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