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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ノンマルトの後裔/映画『ウルトラマンコスモス ファーストコンタクト』ほか
 ウルトラシリーズは、途中、何度も中断している。円谷英二亡き後、円谷プロ自体が存続の危機にさらされたこともある。夢破れ、沖縄に去り、非業の死を遂げた金城哲夫や、早世した円谷一らを思う時、結局はなすすべを持たぬSRCの姿が、飯島監督には最後に残された自分自身に重なっていったのではないか。
 それを思う時、単純に『コスモス』をつまらないと言い切ることは私にはできないのである。『ウルトラセブン/ノンマルトの使者』で切実に訴えられていた、決して歩み寄れない二つの人類の問題。
 宇宙の孤児となったバルタン星人の姿は、明日の我々ではないのか。
 ……でも、バルタン星人の笑い声、もっとハッキリ、
 「(V)o\o(V)ふぉふぉふぉ(V)o\o(V)」
 としてほしかったなあ。

 『ウルトラマン』の科特隊のメンバー、黒部進、石井伊吉(毒蝮三太夫)、二瓶正也、桜井浩子らが全員ゲスト出演している。そう、だから逆に大きな欠落も感じてしまうのだ。われらのムラマツキャップ、小林昭二氏はもういないのだから。

 映画を見た後、しげの機嫌が頗る悪くなる。
 「何がやりたいの? この映画。ウルトラマンはやたら鶴の舞、踊るし」
 CGを多用したバルタン星人とのバトルアクションはすごく良かったと思うんだが、これにも拒否反応するヒトがいるんだなあ、と、ちょっとビックリ。
 しげの機嫌を取るために、スターバックスカフェに寄る。
 しげ、何だかキャラメルっぽいものを頼んで美味そうに食う。
 わたしはミネラルウォーターだというのに。くそう。

 昨日食べたイカの唐揚げが美味かったというので、今日もマルキョウに寄ってイカを買う。
 マルキョウの隣にも新しくうどん屋ができているので、昼食はそこで食べる。
 うどんに50円から100円でトッピングができるというのがここのウリらしい。
 ついコロッケやイカ天をトッピングしてもらうが、朝飯たいしたもの食ってないからまあいいよな。
 二人でちょうど千円、手ごろな安さでよかった。

 帰宅して、しげにまたイカの唐揚げを作ってやるが、昨日と唐揚げ粉を変えたらこれがけちゃくちゃ辛かった。しげ、仕方なく、唐揚げ粉を全て落としてイカだけを食べる。
 既に唐揚げではないやん、それ。 


 DVD『伊賀忍法帖』(1982・東映=角川)見る。
 昭和50年代、映画と言えば角川映画、と断言していい時代が確実にあったと思う。
 今やアニメ以外見る影もなくなってしまっているが、『犬神家の一族』に始まって、『人間の証明』『野性の証明』『復活の日』と続く初期の大作路線、『蘇える金狼』『金田一耕助の冒険』『悪魔が来りて笛を吹く』『魔界転生』などのプログラムピクチャー、『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『時をかける少女』『晴れ、ときどき殺人』などの角川三人娘によるアイドル路線と、日本映画の衰退が叫ばれる中、一人気を吐くかのようにさまざまな方向性を持ったエンタテインメントを供給し続けていたのだ。
 ただ、ヒット作を数多く生み出しながら、映画としての評価は一様に低い、というのも角川映画の特徴であった。皮肉なことに、映画としても高い評価を受けた『Wの悲劇』や『蒲田行進曲』を製作したころから、角川映画自体の衰退が始まっているのである。
 『伊賀忍法帖』は、その少し前、角川映画がアイドル路線を突っ走っていた真っ最中に、まるでポツンと浮くような形で作られた、山田風太郎原作の忍法帖シリーズの極めて正統的な映画化作品。
 主演は真田広之と渡辺典子。渡辺はこれが第1回主演作品である。
 何が異色と言って、そのころのアイドルたちの主演映画(特にそのデビュー作)がどんなものだったか、見比べてみれば一目瞭然だろう。たいていが文芸ロマンであったり、今で言うライト・ミステリーであったのに対して、「時代劇」で「忍法帖」で「エロ・グロ・バイオレンス」なのである。

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08月27日(月)
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