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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■八女って全国的にどの程度有名なんだ?/『ロマンアルバム・太陽の王子ホルスの大冒険』ほか
 事件の被害者は陰で密輸を行っていた大富豪、被告は自己啓発セミナーに通っていた富豪の妻。
 被告に同情的な世論は、この事件をセーラムの魔女伝説に因んで、現代の「魔女裁判」であると見なす。
 主人公の燈馬は、ふとしたことからこの事件の検察官、アニーと知り合い、事件の真相解明に協力することになるが……。
 この「魔女」の伝説その他の伏線が、ラストに効果的に収斂していく様は見事だ。やはり法廷ものともなれば、これくらいの分量がないとうまく展開できないのだな。
 

 木原敏江『マンガ日本の古典28 雨月物語』。
 『摩利と新吾』も『アンジェリク』も読んだことはないが、名のみ高いので相当な実力者だと思っていたのだ、木原敏江。
 全然。
 ドジ様ファンには申し訳ないが、キャラクターデザイン、構成、構図、いずれもとりたてて誉めるほどのものではない。古典をムリヤリ少女マンガに引き写した気持ち悪さが全編に漂っていて、どうにも読んでて背筋がムズムズとするのだ。
 ……そうだなあ、ヅカの演じる新撰組とか、ああいう感じ? ヅカファン以外には楽しめないんじゃないか?
 マンガ化されてるのは『菊花の約』『浅茅が宿』『吉備津の釜』『蛇性の婬』の四作だけど、この選択自体に、読者を女性に絞っていることがアリアリと見える。
 男の漫画家だったら、『白峯』を外すことは絶対しないけどな。 


 マンガ、和田慎二『ピグマリオ』2巻。
 第1部の終わり、打ち切られただけあって、もう展開がバタバタだなあ。
 それまでせっかく育ててきたキャラが全部死ぬってのは、まるで火浦功。
 まあ、第2部以降が仕切り直しの本編ってことなんだろうから、この程度の欠点に目くじら立てるのも悪いかな。
 後書きで和田慎二、「水晶の姫オリエにはモデルがいます」と言っているが、その名前を明かしていないのは、現在の彼女がかつての「CM美少女」のイメージからかけ離れてしまったせいかな? 説教臭いおばはんになっちゃったもんなあ、ヒロコ・グレース。
 ……すまんね、私もムカシはいいなと思ってたよ(-_-;)。


 DVD『ウルトラQ』第3巻。
 『クモ男爵』。どの作品もモノクロで作られたことが実にいい効果を出していると思えるのだが、本作はその白眉だろう。ラストの館崩壊も唐突だけど、これは不条理劇だからいいのだ。ゲストの若林映子さん、美しいなあ。
 『地底超特急西へ』。声優度高し。石川進、大塚周夫、和久井節緒はナマ出演。更に乗務員役で脚本の金城哲夫がチョイ役出演。こういうこと、ちゃんとパンフに書いておけよな。M1号は後に江口寿史の『なんとかなるでショ!!』にも出演(^^)。パロディにされまくったキャラだよなあ。しかし、子供のころ見たときも思ったけど、結局イタチは助かったのかよ? この作品が実質的な最終回ってのもなんだかなあ。
 『バルンガ』。私の『ウルトラQ』ベストワンである。なんたって青野平義の奈良丸博士の演技が絶品である。「おそらくムダだろう」「科学者は気休めは言えんのだよ」。ここまで冷徹なヒトコトを無表情で言い切る。凄い。平田昭彦以上だ。個人的な私の特撮三大博士は、芹沢博士、ドクター・フーとこの奈良丸博士なのである。
 このシーンでの患者の家族役で二代目マスオさんの増岡弘さんがアテレコ出演。これももちろんクレジットにはなし。マニアでちゃんとしたキャスト表を作らんかなあ。
 『鳥を見た』
 ラルゲユウスは、昔の怪獣図鑑ではなぜか「ラルゲリュース」「ラルギュース」とか、表記がマチマチだった。セリフではっきり一の谷博士が「ラルゲユウス」と言っている。なのになんでデータがいい加減だったのかなあ。
 更に言えば「ラルゲユウス」ってどんな意味? 巨大鳥?

07月30日(月)
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