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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■できれば私への電話はご遠慮下さい/『真夜中猫王子』2巻(桑田乃梨子)ほか
 でもUさんもまだパソコンにネットつないでないのかなあ。
 引っ越す前はつないでたのに、もしかして電話代節約してるのか?
 でもつないでた時も、私のほうは「掲示板のほうにいつでもお越し下さい」と言ってたのに、全然来てくれなかったしなあ。やっぱり直接声を聞かないと不安になるタイプなのだろうか。
 電話はあまりウチはつながりませんから、ということは言ってあるのに、メールを一切使わないところがよく解らない。


 ディズニーの新作アニメ『アトランティス』が『不思議の海のナディア』のパクリではないかと話題になっているが、もちろんパクリに決まっている。
 ディズニーのアニメーションの歴史をちょっとでも紐解いてみれば、あそこがどれほどあこぎなことをしてきたか、日本人もいい加減気づいてもいいと思うんだがなあ。
 アニメーション制作にあたって、お話よりもなによりもキャラクター至上主義を貫いているのは、他社の映像化を圧殺するためである。「ピノキオ」とか「ダンボ」と言われてあの丸っこいキャラ以外のイメージを思い浮かべられる人がどれくらいいるだろうか? 下手に「ピノキオ」を別のイメージで映像化しようとすると、先の実写版のように惨憺たる結果に終わるのである。
 その証拠に、既に世界的にキャラクターが浸透している我が東映の『長靴をはいた猫』をディズニーは未だにアニメ化していない。勝てるわけがないしな(^o^)。
 ともかくディズニーの権力思考はアニメの内容にも及ぶ。
 昔は露骨に白人がいっちゃん偉いってイメージの映画ばっかり作ってたけど(『ピーター・パン』の主役は東洋人っぽいピーターじゃなく清楚なウェンディーのほうだってことは見りゃ解る)、最近のアラビアやギリシャや中国を舞台にしたアニメでも、結局はアメリカナイズして自分とこの文化に取りこんでて、「相手に学ぶ」って姿勢はカケラもない。
 歴史のない国が、他国を蔑むことで自分とこのステイタスを誇ろうとしてる当たり、戦前の日本を彷彿とさせるね。そんなに自分とこの文化がサイコーだと思わなきゃやってけないのかねえ。
 だから『パール・ハーバー』か。ベトナムは間違ってもディズニーは映像化しないよな。
 才能のない連中がそれでも自分とこの作品を売るためにはどうしたらいいか。
 一つは優秀な連中を自分とこに取りこむ方法。ピクサーやジブリとの提携がそうだね。
 もう一つはあからさまな盗作。どうせ極東の島国のアニメなんだからパクったって、アメリカ人にゃバレないし、日本じゃかえってそのスキャンダルで売れるだろうって腹が見える。
 日本人はバカにされてるのだよ?
 それでもディズニーがいいと言えるのかな?
 百歩譲って、製作者の思想と完成された作品とは別にして考えるとしても、ディズニーの作品で傑作と言えるほどの作品がどれだけある? 大仰なだけで繊細さのカケラもないストーリーのどこに感動できるんだか私にゃまるで解らないがねえ。


 マンガ、桑田乃梨子『真夜中猫王子』2巻(完結)。
 ああ、意外とあっさり終わってしまった。悪の大臣がこっちの世界にやってくる、というところまではいいんだけど、どうも主役の王子が無気力なんで話が転がらないんだよなあって、それが桑田さんの持ち味ではあるんだけど。
 面白いんだけど、キャラクターの人間関係が複雑になろうとした途端、いつも終わっちゃうのは作者本人が「醜いものは見たくない」と頑なになってるんじゃないかって気もする。
 ツライ人生送ってきたのかなあ。
 でもそのせいで、話がこぢんまりとまとまっちゃって、最近の作品は今一つ印象に残らなくなっている。旧作もほとんど絶版になっちゃってるしここらでもう少し広がりのある話というか骨太な作品を描かないとあっという間にこの作品も絶版だぞ。

 マンガ、羅川真里茂『しゃにむにGO』8巻。
 うーむ。コーチが出て来て展開がおもしろくなるかと思ってたけど、なんだかありがちな展開だなあ。原秀典の『やったろうじゃん!』とイメージがダブる。
 コーチが以前は問題児ってパターン、少しくらい工夫してくれないかなあ。


 長部日出雄『天皇はどこから来たか』

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05月23日(水)
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