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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■今日までそして明日から/『私はスポック』(レナード・ニモイ)
 「カーン役のリカルド・モンタルバンの筋肉隆々の胸はホンモノだった」と書いてあるのを読んで、そう言えば『サタデー・ナイト・ライブ』中のスケッチ、「どっちがモア・マッチョ」にしっかりモンタルバンの名前が紹介されてたなあ、と思い出す。いや、そんな、他人のマッチョさにいちいち驚嘆して見せんでも(^_^;)。
 犬猿の仲と思われてるのを承知で、ワザとシャトナーと喧嘩して見せたり。
 スポックのくせにいつもユーモラスなのだ。
「スポックが恋しいか? いや、なぜなら彼はもう私の一部だから」。この言葉には素直に感動する。渥美清も寅さんについて似たようなことを言っていた。これが言えるのは、一つの役に固定されることが演技者としての死につながりかねない俳優にとっては、恐ろしく勇気がいる言葉なのである。
 なのに、この「物語」の末尾は、ニモイに向けられたファンの女性のこの一言で結ばれる。
 「あなた、レナード・スポックでしょ!」
 感動。

05月12日(土)
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