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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■東京ドドンパ娘/葛飾柴又寅さん記念館
 「東京の人は先に出したがるってホントだったんだ」としげは感心していたが、自分が人並み以上にトロイという事実を忘れちゃいないか。

 帰りに「ビッグ・フット」(店名の由来はやっぱりアレかな?)という玩具屋に寄って、例の「ゴジラ名鑑」や「百鬼夜行」シリーズがないかと探すが、ゴジラはもうなく、「百鬼夜行」は定価の二倍の値段をつけている。ちょっと腹が立ったので何も買ってやらないことにする。
 でもショーウィンドーに飾られていた30センチほどのゴメスのフィギュアは前傾姿勢で、うねった尻尾もリアルで、ちょっとほしくなってしまったのであった。
 ベムラーのフィギュアも前傾姿勢だったが、こうたろう君は「ベムラーはあのひょろっと突っ立ったところがいいんだよ」と拘りを見せる。ふと気付くとしげが退屈そうにしているので、オタクな会話はこの辺で打ち切る。しげも相当オタクなんだが、ウルトラ第一シリーズをリアルタイムで経験してきた世代の思い入れにはついて行きにくいだろうからなあ。何しろしげのウルトラ初体験は『80』なのである。
 こうたろう君、ヨタロー君にウルトラマンのガシャポンを買ってあげるが、これにウルトラマンが入っていなかったためにもう一度買いに行かされる羽目になるのであった。……生まれ変わったら私はこうたろう君ちの子供になろう。っていつだよ。


 午後から、こうたろう君のご家族も一緒に、日の出桟橋からハーバークルーズで東京湾一周。3階建ての、思ったよりでかい船で、600人乗りだとか。
 時間になると同時にこうたろう君たち、屋上まで上るが、これはしげが外の方が好きだろうと気遣ってくれたのだろう。ありがたいことだ。
 出発が連絡の関係からか遅れたが、船好きのしげは具合が悪かったのが本当か、と言いたくなるくらいにはしゃいで、船上を走りまわり、スクリューの回転を飽きもせず眺めている。
 私は下手に動くと酔うことが解っているので、ここではひたすら休憩モード。一日のうちこういう休憩タイムを入れておかないと、からだが持たないトシになっているのだ。

 そのあとパレットタウンに移動、残念ながら1時間待ちで大観覧車には乗れなかったが、トヨタ自動車のテーマパーク、「MEGA WEB」はまるで万博のパビリオンのようで、新しくて懐かしいのであった。
 自動車が本当に「自動」で動き、運転の必要がなくなれば、事故も渋滞もなくなる。そういう未来が、確かに実現可能なところまで来ている。21世紀はホントに来たのだと思うと嬉しい。

 車で羽田まで運んでもらって食事。
 しげ、本気で具合が悪くなってきていて、薬を買いに行かせるが、薬を買わずに土産を買っていた。バカだねホントに。なぜそこまで無理をするか。
 意識も朦朧としていたのだろう、食事をしたレストランに荷物を忘れて探しにいくひと騒動もあった。いつものケチのかたまりのようなしわん坊のしげなら、自分の荷物を忘れるなんてことは絶対にない。
 でも、また無理をしてしげは展望台までついていくのであった。

 東京の夜景はすばらしい。ここで実は密かに持ってきていた双眼鏡がやっと役に立った。葛西の大観覧車のイルミネーションが刻々と変化するのを30倍ズームで見る。
 でもこれが今回の旅行の見納め。
 こうたろう君ご一家も、我々に付き合うのは本当に疲れたろうに申し訳ありませんでした。お土産もたっぷりいただいてしまいました。特にコンタロウの『MAD☆キャラバン』をいただけたのは最高に嬉しかったのでした(あんな名作を廃品回収に出そうとしないように)。
 次回はもう少しおカネを貯めて、ホテルにも泊まり、余りご迷惑をかけないようにします。
 お互い、無理な気遣いはしないようにね。


 帰りの飛行機は5分遅れただけで無事に出発。
 飛行機の中では二人とも疲れ果てて寝る。このころから私も、しげの風邪が移ったらしく、だんだん体がダルくなってくる。
 明日一日休みを残しておいてよかった。
 とりあえず、あとは何も考えずに寝よう。

05月05日(土)
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