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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■アカデミーよりラズベリー/『幽霊暗殺者』(赤川次郎)/ほか
で、気がついたのである。ガメラは「怪獣」ではないことに。もともと、旧シリーズからガメラは怪獣ではなかったのだ。ゴジラとは違う。ゴジラがシェーをすれば顰蹙を買ったが、ガメラがガメラマーチにのって踊っても誰も文句は言わなかった。ガメラは「子供の味方」、はっきり言えば「子供の友達」だったからだ。
新しい『ガメラ』スタッフは、一生懸命、ガメラをリアルにしようとした。しかしどうしてもガメラをリアルにしきれなかった。今回、コメンタリーで、金子修介はついに言ってしまった。「所詮『亀』だよな」……そうである。ガメラは、「カメ」であることを認めたところからしか始まらなかったのである。それを認めたからこそ、『イリス』は傑作になった。繰り返すが、ガメラシリーズは「怪獣映画」ではない。どんなにリアルに造ろうとも、ゴジラよりは『ダイゴロウ対ゴリアス』に近いのである。逆にガメラを「怪獣映画」と認めるなら、『ゴジラ』の方が「怪獣映画」ではないということになる。「モンスター映画」であるといえばいいだろうか。
子供しか守らないエコヒイキなガメラがロリコンイリスを倒す話だと気づいた時、私は平成ガメラシリーズの中で『イリス』が一番好きになっていたのである。
03月26日(月)
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